日本同盟キリスト教団

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あなたの道を主にゆだねよ。 主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。」 (詩篇37篇5節)

  • 教会では、毎日曜日に神さまを讃える礼拝を行っています
  • 下記に、礼拝時に拝読している聖書の一部を掲載します
  • タイトルの部分をクリックしていただくと、文章が表れます
  • ※ご承知のように聖書は膨大な書物です
  •  少しづつ読み重ねていくことをお勧めいたします
  •  聖書は世界一のベストセラーと言われているんですよ

2024年11月24日
「聖書解釈の違いに関する会議」  吉村恵理也師

 使徒の働き 15章1節ー6節

 さて、ある人々がユダヤから下って来て、兄弟たちに「モーセの慣習にしたがって割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えていた。
 それで、パウロやバルナバと彼らの間に激しい対立と論争が生じたので、パウロとバルナバ、そのほかの何人かが、この問題について使徒たちや長老たちと話し合うために、エルサレムに上ることになった。
 こうして彼らは教会の人々に送り出され、フェニキアとサマリアを通って行った。道々、異邦人の回心について詳しく伝えたので、すべての兄弟たちに大きな喜びをもたらした。
 エルサレムに着くと、彼らは教会の人々と使徒たちと長老たちに迎えられた。それで、神が彼らとともにいて行われたことをすべて報告した。
 ところが、パリサイ派の者で信者になった人たちが立ち上がり、「異邦人にも割礼を受けさせ、モーセの律法を守るように命じるべきである」と言った。
 そこで使徒たちと長老たちは、この問題について協議するために集まった。

2024年11月17日
「礼拝と賛美」  吉村恵理也師

 使徒の働き 14章21節ー28節

 人々は神の箱を運び込んで、ダビデがそのために張った天幕の真ん中にそれ  を置き、神の前に全焼のささげ物と交わりのいけにえを献げた。
 ダビデは全焼のささげ物と交わりのいけにえを献げ終えて、主の御名によって民を祝福した。
 そしてイスラエルのすべての人に、男にも女にも、それぞれ、円形パン、なつめ椰子の菓子、干しぶどうの菓子を分け与えた。
 それから、レビ人の中にある者たちを任命して主の箱の前で仕えさせ、イスラエルの神、主に向かってその御名を呼び、告白し、賛美するようにした。

2024年11月10日
「ゆだねられた聖徒たち」  吉村恵理也師

 使徒の働き 14章21節ー28節

 二人はこの町で福音を宣べ伝え、多くの人々を弟子としてから、リステラ、イコニオン、アンティオキアへと引き返して、
 弟子たちの心を強め、信仰にしっかりとどまるように勧めて、「私たちは、神の国に入るために、多くの苦しみを経なければならない」と語った。
 また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び、断食して祈った後、彼らをその信じている主にゆだねた。
 二人はピシディアを通ってパンフィリアに着き、
 ペルゲでみことばを語ってからアタリアに下り、
 そこから船出してアンティオキアに帰った。そこは、二人が今回成し終えた働きのために、神の恵みにゆだねられて送り出された所であった。
 そこに着くと、彼らは教会の人々を集め、神が自分たちとともに行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったことを報告した。
 そして二人は、しばらくの間、弟子たちとともに過ごした。

2024年11月3日
「宣教における癒しの意味」  吉村恵理也師

 使徒の働き 14章8節ー20節

 さて、リステラで、足の不自由な人が座っていた。彼は生まれつき足が動かず、これまで一度も歩いたことがなかった。
 彼はパウロの話すことに耳を傾けていた。パウロは彼をじっと見つめ、癒されるのにふさわしい信仰があるのを見て、
 大声で「自分の足で、まっすぐに立ちなさい」と言った。すると彼は飛び上がり、歩き出した。
 群衆はパウロが行ったことを見て、声を張り上げ、リカオニア語で「神々が人間の姿をとって、私たちのところにお下りになった」と言った。
 そして、バルナバをゼウスと呼び、パウロがおもに話す人だったことから、パウロをヘルメスと呼んだ。
 すると、町の入り口にあるゼウス神殿の祭司が、雄牛数頭と花輪を門のところに持って来て、群衆と一緒にいけにえを献げようとした。
 これを聞いた使徒たち、バルナバとパウロは、衣を裂いて群衆の中に飛び込んで行き、叫んだ。
 「皆さん、どうしてこんなことをするのですか。私たちもあなたがたと同じ人間です。そして、あなたがたがこのような空しいことから離れて、天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた生ける神に立ち返るように、福音を宣べ伝えているのです。
 神は、過ぎ去った時代には、あらゆる国の人々がそれぞれ自分の道を歩むままにしておられました。
 それでも、ご自分を証ししないでおられたのではありません。あなたがたに天からの雨と実りの季節を与え、食物と喜びであなたがたを満たすなど、恵みを施しておられたのです。」
 こう言って二人は、群衆が自分たちにいけにえを献げるのを、かろうじてやめさせた。
 ところが、アンティオキアとイコニオンからユダヤ人たちがやって来て、群衆を抱き込み、パウロを石打ちにした。彼らはパウロが死んだものと思って、町の外に引きずり出した。
 しかし、弟子たちがパウロを囲んでいると、彼は立ち上がって町に入って行った。そして翌日、バルナバとともにデルべに向かった。

2024年10月27日
「宣教において起こりうること」  吉村恵理也師

 使徒の働き 14章1節ー7節

 イコニオンでも、同じことが起こった。二人がユダヤ人の会堂に入って話をすると、ユダヤ人もギリシア人も大勢の人々が信じた。
 ところが、信じようとしないユダヤ人たちは、異邦人たちを扇動して、兄弟たちに対して悪意を抱かせた。
 それでも、二人は長く滞在し、主によって大胆に語った。主は彼らの手によってしるしと不思議を行わせ、その恵みのことばを証しされた。
 すると、町の人々は二派に分かれ、一方はユダヤ人の側に、もう一方は使徒たちの側についた。
 異邦人とユダヤ人が彼らの指導者と一緒になり、二人を辱めて石打ちにしようと企てたとき、
 二人はそれを知って、リカオニアの町であるリステラとデルべ、およびその付近の地方に難を避け、
 そこで福音の宣教を続けた。

2024年10月20日
「自発的な親切による祝福」  吉村恵理也師

 ピレモンへの手紙 1節ー16節

 キリスト・イエスの囚人パウロと兄弟テモテから、私たちの愛する同労者ピレモンと、
 姉妹アッピア、私たちの戦友アルキポ、ならびに、あなたの家にある教会へ。
 私たちの父なる神と、主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。
 私が祈るとき、いつもあなたのことを思い、私の神に感謝しています。
 あなたが主イエスに対して抱いていて、すべての聖徒たちにも向けている、愛と信頼について聞いているからです。
 私たちの間でキリストのためになされている良い行いを、すべて知ることによって、あなたの信仰の交わりが生き生きとしたものとなりますように。
 私はあなたの愛によって多くの喜びと慰めを得ました。それは、兄弟よ、あなたによって聖徒たちが安心を得たからです。
 ですから、あなたがなすべきことを、私はキリストにあって、全く遠慮せずに命じることもできるのですが、
 むしろ愛のゆえに懇願します。このとおり年老いて、今またキリスト・イエスの囚人となっているパウロが、
 獄中で生んだわが子オネシモのことを、あなたにお願いしたいのです。
 彼は、以前はあなたにとって役に立たない者でしたが、今は、あなたにとっても私にとっても役に立つ者となっています。
 そのオネシモをあなたのもとに送り返します。彼は私の心そのものです。
 私は、彼を私のもとにとどめておき、獄中にいる間、福音のためにあなたに代わって私に仕えてもらおうと思いました。
 しかし、あなたの同意なしには何も行いたくありませんでした。それは、あなたの親切が強いられたものではなく、自発的なものとなるためです。
 オネシモがしばらくの間あなたから離されたのは、おそらく、あなたが永久に彼を取り戻すためであったのでしょう。
 もはや奴隷としてではなく、奴隷以上の者、愛する兄弟としてです。特に私にとって愛する兄弟ですが、あなたにとっては、肉においても主にあっても、なおのことそうではありませんか。

 

2024年10月6日
「賛美をささげる信仰者」  吉村恵理也師

 ルカの福音書 17章11節ー17章19節

 さて、イエスはエルサレムに向かう途中、サマリアとガリラヤの境を通られた。
 ある村に入ると、ツァラアトに冒された十人の人がイエスを出迎えた。彼らは遠く離れたところに立ち、
 声を張り上げて、「イエス様、先生、私たちをあわれんでください」と言った。
 イエスはこれを見て彼らに言われた。「行って、自分のからだを祭司に見せなさい。」すると彼らは行く途中できよめられた。
 そのうちの一人は、自分が癒されたことが分かると、大声で神をほめたたえながら引き返して来て、
 イエスの足もとにひれ伏して感謝した。彼はサマリア人であった。
 すると、イエスは言われた。「十人きよめられたのではなかったか。九人はどこにいるのか。
 この他国人のほかに、神をあがめるために戻って来た者はいなかったのか。」
 それからイエスはその人に言われた。「立ち上がって行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。」

2024年9月29日
「花婿と真新しい布切れ、新し皮袋」  原山伊作師

 マタイの福音書 9章14節ー9章17節

 それから、ヨハネの弟子たちがイエスのところに来て、「私たちとパリサイ人はたびたび断食をしているのに、なぜあなたの弟子たちは断食をしないのですか」と言った。
 イエスは彼らに言われた。「花婿に付き添う友人たちは、花婿が一緒にいる間、悲しむことができるでしょうか。しかし、彼らから花婿が取り去られる日が来ます。そのときには断食をします。
 だれも、真新しい布切れで古い衣に継ぎを当てたりはしません。そんな継ぎ切れは衣を引き裂き、破れがもっとひどくなるからです。
 また、人は新しいぶどう酒を古い皮袋に入れたりはしません。そんなことをすれば皮袋は裂け、ぶどう酒が流れ出て、皮袋もだめになります。新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れます。そうすれば両方とも保てます。」

2024年9月15日
「世々限りなく、星のようになる」  平野星乃師

 ダニエル書 12章1節ー12章4節

  その時、あなたの国の人々を守る大いなる君
  ミカエルが立ち上がる。
  国が始まって以来その時まで、
  かつてなかったほどの苦難の時が来る。
  しかしその時、あなたの民で、
  あの書に記されている者はみな救われる。
  ちりの大地の中に眠っている者のうち、
  多くの者が目を覚ます。
  ある者は永遠のいのちに、
  ある者は恥辱と、永遠の嫌悪に。
  賢明な者たちは大空の輝きのように輝き、
  多くの者を義に導いた者は、
  世々限りなく、星のようになる。
 ダニエルよ。あなたは終わりの時まで、このことばを秘めておき、この書を封じておけ。多くの者は知識を増そうと捜し回る。」

2024年4月7日
「呼びかけに応える」  吉村恵理也師

 出エジプト記 3章1節ー3章12節

 モーセは、ミディアンの祭司、しゅうとイテロの羊を飼っていた。彼はその群れを荒野の奥まで導いて、神の山ホレブにやって来た。
 すると主の使いが、柴の茂みのただ中の、燃える炎の中で彼に現れた。彼が見ると、なんと、燃えているのに柴は燃え尽きていなかった。
 モーセは思った。「近寄って、この大いなる光景を見よう。なぜ柴が燃え尽きないのだろう。」
 主は、彼が横切って見に来るのをご覧になった。神は柴の茂みの中から彼に「モーセ、モーセ」と呼びかけられた。彼は「はい、ここにおります」と答えた。
 神は仰せられた。「ここに近づいてはならない。あなたの履き物を脱げ。あなたの立っている場所は聖なる地である。」
 さらに仰せられた。「わたしはあなたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」モーセは顔を隠した。神を仰ぎ見るのを恐れたからである。
 主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみを確かに見、追い立てる者の前での彼らの叫びを聞いた。わたしは彼らの痛みを確かに知っている。
 わたしが下って来たのは、エジプトの手から彼らを救い出し、その地から、広く良い地、乳と蜜の流れる地に、カナン人、ヒッタイト人、アモリ人、ぺリジ人、ヒビ人、エブス人のいる場所に、彼らを導き上るためである。
 今、見よ、イスラエルの子らの叫びはわたしに届いた。わたしはまた、エジプト人が彼らを虐げている有様を見た。
 今、行け。わたしは、あなたをファラオのもとに遣わす。わたしの民、イスラエルの子らをエジプトから導き出せ。」

2024年3月31日
「待ち望まれた復活」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 28章1節ー28章10節

 さて、安息日が終わって週の初めの日の明け方、マグダラのマリアともう一人のマリアが墓を見に行った。
 すると見よ、大きな地震が起こった。主の使いが天から降りて来て石をわきに転がし、その上に座ったからである。
 その姿は稲妻のようで、衣は雪のように白かった。
 その恐ろしさに番兵たちは震え上がり、死人のようになった。
 御使いは女たちに言った。「あなたがたは、恐れることはありません。十字架につけられたイエスを捜しているのは分かっています。
 ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです。さあ、納められていた場所を見なさい。
 そして、急いで行って弟子たちに伝えなさい。『イエスは死人の中からよみがえられました。そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれます。そこでお会いできます』と。いいですか、私は確かにあなたがたに伝えました。」
 彼女たちは恐ろしくはあったが大いに喜んで、急いで墓から立ち去り、弟子たちに知らせようと走って行った。
 すると見よ、イエスが「おはよう」と言って彼女たちの前に現れた。彼女たちは近寄ってその足を抱き、イエスを拝した。
 イエスは言われた。「恐れることはありません。行って、わたしの兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会えます。」

2024年3月24日
「裏切る者の受け入れ方」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 26章47節ー26章56節

 イエスがまだ話しておられるうちに、見よ、十二人の一人のユダがやって来た。祭司長たちや民の長老たちから差し向けられ、剣や棒を手にした大勢の群衆も一緒であった。 
 イエスを裏切ろうとしていた者は彼らと合図を決め、「私が口づけをするのが、その人だ。その人を捕まえるのだ」と言っておいた。
 それで彼はすぐにイエスに近づき、「先生、こんばんは」と言って口づけした。
 イエスは彼に「友よ、あなたがしようとしていることをしなさい。」と言われた。そのとき人々は近寄り、イエスに手をかけて捕らえた。
 すると、イエスと一緒にいた者たちの一人が、見よ、手を伸ばして剣を抜き、大祭司のしもべに切りかかり、その耳を切り落とした。
 そのとき、イエスは彼に言われた。「剣をもとに収めなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます。
 それとも、わたしが父にお願いして、十二軍団よりも多くの御使いを、今すぐわたしの配下に置いていただくことが、できないと思うのですか。
 しかし、それでは、こうならなければならないと書いてある聖書が、どのようにして成就するのでしょう。」
 また、そのとき群衆に言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってわたしを捕らえに来たのですか。わたしは毎日、宮で座って教えていたのに、あなたがたはわたしを捕らえませんでした。
 しかし、このすべてのことが起こったのは、預言者たちの書が成就するためです。」そのとき、弟子たちはみなイエスを見捨てて逃げてしまった。

2024年3月17日
「聖書が教える備え」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 25章1節ー25章13節

 そこで、天の御国は、それぞれともしびを持って花婿を迎えに出る、十人の娘にたとえることができます。
 そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。
 愚かな娘たちは、ともしびは持っていたが、油を持って来ていなかった。
 賢い娘たちは、自分のともしびと一緒に、入れ物に油を入れて持っていた。
 花婿が来るのが遅くなったので、娘たちはみな眠くなり寝入ってしまった。
 ところが夜中になって、『さあ、花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。
 そこで娘たちはみな起きて、自分のともしびを整えた。 
 愚かな娘たちは賢い娘たちに言った。『私たちのともしびが消えそうなので、あなたがたの油を分けてください。』
 しかし、賢い娘たちは答えた。『いいえ、分けてあげるにはとても足りません。それより、店に行って自分の分を買ってください。』
 そこで娘たちが買いに行くと、その間に花婿が来た。用意ができていた娘たちは彼と一緒に婚礼の祝宴に入り、戸が閉じられた。
 その後で残りの娘たちも来て、『ご主人様、ご主人様、開けてください』と言った。
 しかし、主人は答えた。『まことに、あなたがたに言います。私はあなたがたを知りません。』
 ですから、目を覚ましていなさい。その日、その時をあなたがたは知らないのですから。

2024年3月10日
「神の導きに委ねる」  吉村恵理也師

 イザヤ書 6章1節ー6章13節

 ウジヤ王が死んだ年に、私は、高く上げられた御座に着いておられる主を見た。その裾は神殿に満ち、
 セラフィムがその上の方に立っていた。彼らにはそれぞれ六つの翼があり、二つで顔をおおい、二つで両足をおおい、二つで飛んでいて、
 互いにこう呼び交わしていた。
  「聖なる、聖なる、聖なる、万軍の主。
  その栄光は全地に満ちる。」
 その叫ぶ者の声のために敷居の基は揺らぎ、宮は煙で満たされた。
 私は言った。
  「ああ、私は滅んでしまう。
  この私は唇の汚れた者で、
  唇の汚れた民の間に住んでいる。
  しかも、万軍の主である王を
  この目で見たのだから。」
 すると、私のもとにセラフィムのひとりが飛んで来た。その手には、祭壇の上から火ばさみで取った、燃えさかる炭があった。
 彼は、私の口にそれを触れさせて言った。
  「見よ。これがあなたの唇に触れたので、
  あなたの咎は取り除かれ、
  あなたの罪も赦された。」
 私は主が言われる声を聞いた。「だれを、わたしは遣わそう。だれが、われわれのために行くだろうか。」私は言った。「ここに私がおります。私を遣わしてください。」
 すると、主は言われた。
  「行って、この民に告げよ。
  『聞き続けよ。だが悟るな。
  見続けよ。だが知るな。』と。
  この民の心を肥え鈍らせ、
  その耳を遠くし、その目を固く閉ざせ。
  彼らがその目で見ることも、耳で聞くことも、
  心で悟ることも、
  立ち返って癒されることもないように。」
 私が「主よ、いつまでですか。」と言うと、主は言われた。
  「町々で荒れ果てて住む者がなく、
  家々にも人がいなくなり、
  土地も荒れ果てて荒れ地となる。
  主が人を遠くに移し、
  この地に見捨てられた場所が増えるまで。
  そこには、なお十分の一が残るが、
  それさえも焼き払われる。
  しかし、切り倒されたテレビンや樫の木のように、
  それらの間に切り株が残る。
  この切り株こそ、聖なる裔。」

2024年3月3日
「祝福はひろがる」  吉村恵理也師

 使徒の働き 11章1節ー11章18節

 さて、使徒たちとユダヤにいる兄弟たちは、異邦人たちも神のことばを受け入れたことを耳にした。
 そこで、ペテロがエルサレムに上って来たとき、割礼を受けている者たちが、彼を非難して、
 「あなたは割礼を受けていない者たちのところに行って、彼らと一緒に食事をした」と言った。
 そこで、ペテロは彼らに事の次第を順序立てて説明した。
 「私たちはヤッファの町で祈っていました。すると、夢心地になり、幻を見ました。大きな敷布のような入れ物が、四隅をつり下げられ、天から降りて来て、私のところに届いたのです。
 その中をよく見ると、地の四つ足の動物、獣、這うもの、空の鳥が見えました。
 そして、『ペテロよ。さあ、屠って食べなさい』と言う声を聞きました。
 しかし私は、『主よ、そんなことはできません。私は、きよくない物や汚れた物を、まだ一度も口に入れたことがありません』と言いました。
 すると、もう一度天から声が返ってきました。『神がきよめた物を、あなたがきよくないといってはならない。』
 このようなことが三回あって、すべての物が再び天に引き上げられました。
 すると、なんとちょうどそのとき、三人の人が私たちがいた家の前に立っていたのです。カイサリアから私のところに遣わされた人たちでした。
 そして御霊は私に、ためらわずにその人たちと一緒に行くように言われました。そこで、ここにいる六人の兄弟たちも同行して、私たちはその人の家に入りました。
 すると、その人は、御使いが自分の家の中に立っているのを見たこと、そして次のように語ったことを私たちに話してくれました。『ヤッファに人を遣わして、ペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。
 その人が、あなたとあなたの家の者たち全員を救うことばを、あなたに話してくれます。』
 そこで、私が話し始めると、聖霊が初めに私たちの上に下ったのと同じように、彼らの上に下ったのです。
 私は主が、『ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは聖霊によるバプテスマを授けられる』と言われたことばを思い起こしました。
 ですから、神が、私たちが主イエス・キリストを信じたときに私たちに下さったのと同じ賜物を、彼らにもお授けになったのなら、どうして私などが、神がなさることを妨げることができるでしょうか。」
 人々はこれを聞いて沈黙した。そして「それでは神は、いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ」と言って、神をほめたたえた。

2024年2月25日
「神による宣教 後編」  吉村恵理也師

 使徒の働き 10章24節ー10章48節

 そして次の日、ペテロはカイサリアに着いた。コルネリウスは、親族や親しい友人たちを呼び集めて、彼らを待っていた。
 ペテロが着くと、コルネリウスは迎えに出て、足もとにひれ伏して拝んだ。
 するとペテロは彼を起こして、「お立ちください。私も同じ人間です」と言った。
 そして、コルネリウスとことばを交わしながら家に入り、多くの人が集まっているのを見て、
 その人たちにこう言った。「ご存じのとおり、ユダヤ人には、外国人と交わったり、外国人を訪問したりすることは許されていません。ところが、神は私に、どんな人のことも、きよくない者であるとか汚れた者であるとか言ってはならないことを、示してくださいました。
 それで、お招きを受けたとき、ためらうことなく来たのです。そこでお尋ねしますが、あなたがたは、どういうわけで私をお招きになったのですか。」
 すると、コルネリウスが言った。「四日前のこの時刻に、私が家で午後三時の祈りをしていますと、なんと、輝いた衣を着た人が私の前に立って、
 こう言いました。『コルネリウス。あなたの祈りは聞き入れられ、あなたの施しは神の前に覚えられたいます。
 だから、ヤッファに人を送って、ペテロと呼ばれるシモンを招きなさい。この人は海辺にある、皮なめし職人のシモンの家に泊まっています。』
 それで、私はすぐにあなたのところに人を送ったのです。ようこそおいでくださいました。今、私たちはみな、主があなたにお命じになったすべてのことを伺おうとして、神の御前に出ております。」
 そこで、ペテロは口を開いてこう言った。「これで私は、はっきり分かりました。神はえこひいきをする方ではなく、
 どこの国の人であっても、神を恐れ、正義を行う人は、神に受け入れられます。
 神は、イスラエルの子らにみことばを送り、イエス・キリストによって平和の福音を宣べ伝えられました。このイエス・キリストはすべての人の主です。
 あなたがたは、ヨハネが宣べ伝えたバプテスマの後、ガリラヤから始まって、ユダヤ全土に起こった事柄をご存知です。
 それは、ナザレのイエスのことです。神はこのイエスに聖霊と力によって油を注がれました。イエスは巡り歩いて良いわざを行い、悪魔に虐げられている人たちをみな癒されました。それは神がイエスとともにおられたからです。
 私たちは、イエスがユダヤ人の地とエルサレムで行われた、すべてのことの証人です。人々はこのイエスを木にかけて殺しましたが、
 神はこの方を三日目によみがえらせ、現れさせてくださいました。
 民全体にではなく、神によって前もって選ばれた証人である私たちに現れたのです。私たちは、イエスが死者の中からよみがえられた後、一緒に食べたり飲んだりしました。
 そしてイエスは、ご自身が、生きている者と死んだ者のさばき主として神が定めた方であることを、人々に宣べ伝え、証しするように、私たちに命じられました。
 預言者たちもみなイエスについて、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられると、証ししています。」
 ペテロがなおもこれらのことを話し続けていると、みことばを聞いていたすべての人々に、聖霊が下った。
 割礼を受けている信者で、ペテロと一緒に来た人たちは、異邦人にも聖霊の賜物が注がれたことに驚いた。
 彼らが異言を語り、神を賛美するのを聞いたからである。するとペテロは言った。
 「この人たちが水でバプテスマを受けるのを、だれが妨げることができるでしょうか。私たちと同じように聖霊を受けたのですから。」
 ペテロはコルネリウスたちに命じて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けさせた。それから、彼らはペテロに願って、何日か滞在してもらった。 

2024年2月18日
「真実の行ない」  山岸直生師

 ヨハネの手紙第三 1節ー15節

 長老から、愛するガイオへ。私はあなたを本当に愛しています。
 愛する者よ。あなたのたましいが幸いを得ているように、あなたが全ての点  で幸いを得、また健康であるように祈ります。
 兄弟たちがやって来ては、あなたが真理に歩んでいることを証ししてくれるので、私は大いに喜んでいます。実際、あなたは真理のうちに歩んでいます。
 私にとって、自分の子どもたちが真理のうちに歩んでいることを聞くこと以上の大きな喜びはありません。
 愛する者よ。あなたは、兄弟たちのための、それもよそから来た人たちのた  めの働きを忠実に行なっています。
 彼らは教会の集まりで、あなたの愛について証ししました。あなたが彼らを、神にふさわしい仕方で送り出してくれるなら、それは立派な行いです。
 彼らは御名のために、異邦人からは何も受けずに出て行ったのです。
 私たちはこのような人々を受け入れるべきです。そうすれば、私たちは真理  のために働く同労者となれます。
 私は教会に少しばかり書き送りましたが、彼らの中でかしらになりたがっているディオテレペスが、私たちを受け入れません。
 ですから、私が行ったなら、彼のしている行為を指摘するつもりです。彼は意地悪なことばで私たちをののしっています。それでも満足せず、兄弟たちを  受け入れたいと思う人たちの邪魔をし、教会から追い出しています。
 愛する者よ。悪を見習わないで、善を見習いなさい。善を行う者は神から出  た者であり、悪を行う者は神を見たことがない者です。
 デメテリオについては、すべての人たちが、また真理そのものが証ししています。私たちも証しします。私たちの証しが真実であることは、あなたも知っています。
 あなたに書き送るべきことがたくさんありますが、墨と筆で書きたくありません。
 近いうちにあなたに会いたいと思います。そうしたら、直接話し合いましょう。
 平安があなたにありますように。友人たちが、あなたによろしくと言っています。そちらの友人たち一人ひとりによろしく伝えてください。

2024年2月11日
「神による宣教 中編」  吉村恵理也師

 使徒の働き 10章9節ー10章23節

 翌日、この人たちが旅を続けて、町の近くまで来たころ、ペテロは祈るために屋上に上った。昼の十二時ごろであった。
 彼は空腹を覚え、何か食べたいと思った。ところが、人々が食事の用意をしているうちに、彼は夢心地になった。
 すると天が開け、大きな敷布のような入れ物が、四隅をつるされて地上に降りて来るのが見えた。
 その中には、あらゆる四つ足の動物、地を這うもの、空の鳥がいた。
 そして彼に、「ペテロよ、立ち上がり、屠って食べなさい」という声が聞こえた。
 しかし、ペテロは言った。「主よ、そんなことはできません。私はまだ一度も、きよくない物や汚れた物を食べたことがありません。」
 すると、もう一度、声が聞こえた。「神がきよめた物を、あなたがきよくないといってはならない。」
 このようなことが三回あってから、すぐにその入れ物は天に引き上げられた。
 ペテロが、今見た幻はいったいどういうことだろうか、と一人で思い惑っていると、なんと、コルネリウスから遣わされた人たちがシモンの家を捜し当てて、その門口に立ち、
 声をかけて、「ペテロと呼ばれているシモンはここに泊まっていますか」と尋ねていた。
 ペテロは幻について思い巡らしていたが、御霊が彼に言われた。「見なさい。三人の人があなたを訪ねて来ています。
 さあ、下に降りていき、ためらわずに彼らと一緒に行きなさい。わたしが彼らを遣わしたのです。」
 そこでペテロは、その人たちのところに降りて行って、言った。「あなたがたが探しているのは、この私です。どんなご用でおいでになったのですか。」
 すると、彼らは言った。「正しい人で、神を恐れ、ユダヤの民全体に評判が良い百人隊長コルネリウスが、あなたを自分の家に招いて、あなたから話を聞くようにと、聖なる御使いから示されました。」
 それでペテロは、彼らを迎え入れて泊まらせた。
 翌日、ペテロは立って、彼らと一緒に出かけた。ヤッファの兄弟たちも数人同行した。

2024年2月4日
「神による宣教 前編」  吉村恵理也師

 使徒の働き 10章1節ー10章8節

 さて、カイサリアにコルネリウスという名の人がいた。イタリア隊という舞台の百人隊長であった。
 彼は敬虔な人で、家族全員とともに神を恐れ、民の多くの施しをし、いつも神に祈りをささげていた。
 ある日の午後三時ごろ、彼は幻の中で、はっきりと神の御使いを見た。その御使いは彼のところに来て、「コルネリウス」と呼びかけた。
 彼は御使いを見つめていたが、恐ろしくなって言った。「主よ、何でしょうか。」すると御使いは言った。「あなたの祈りと施しは神の御前に上って、覚えられています。
 さあ今、ヤッファに人を遣わして、ペテロと呼ばれているシモンという人を招きなさい。
 その人はシモンという皮なめし職人のところに泊まっています。その家は海辺にあります。」
 御使いが彼にこう語って立ち去ると、コルネリウスはしもべたちのうち二人と、彼の側近の部下のうち敬虔な兵士一人を呼び、
 すべてのことを説明して、彼らをヤッファに遣わした。

2024年1月28日
「キリストによる再起」  吉村恵理也師

 使徒の働き 9章32節ー9章43節

さて、ペテロがあらゆるところを巡回していたときのことであった。彼は、リダに住む聖徒たちのところにも下って行った。
 そこで彼は、アイネアという名で、八年間床についている人に出会った。彼は中風であった。
 ペテロは彼に言った。「アイネア、イエス・キリストがあなたを癒やしてくださいます。立ち上がりなさい。そして自分で床を整えなさい。」すると、彼はただちに立ち上がった。
 リダとシャロンに住む人々はみなアイネアを見て、主に立ち返った。
 またヤッファに、その名をタビタ、ギリシャ語に訳せばドルカスという女の弟子がいた。彼女は多くの良いわざと施しをしていた。
 ところが、そのころ彼女は病気になって死んだ。人々は遺体を洗って、屋上の部屋に安置した。
 リダはヤッファに近かったので、ペテロがそこにいると聞いた弟子たちは、人を二人、彼のところに遣わして、「私たちのところまで、すぐ来てください」と頼んだ。
 そこで、ペテロは立って二人と一緒に出かけた。ペテロが到着すると、彼らはペテロを屋上の部屋に案内した。やもめたちはみな彼のところに来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたころ作ってくれた下着や上着の数々を見せるのであった。
 ペテロは皆を外に出し、ひざまずいて祈った。そして、遺体の方を向いて、「タビタ、起きなさい」と言った。すると彼女は目を開け、ペテロを見て起き上がった。 
 そこで、ペテロは手を貸して彼女を立たせた。そして聖徒たちとやもめたちを呼んで、生きている彼女を見せた。
 このことがヤッファ中に知れ渡り、多くの人々が主を信じた。
 ペテロはかなりの期間、ヤッファで、シモンという皮なめし職人のところに滞在した。

2024年1月21日
「信仰初期の戦い」  吉村恵理也師

 使徒の働き 9章21節ー9章31節

 これを聞いた人々はみな驚いて言った。「この人はエルサレムで、この名を呼ぶ人たちを滅ぼした者ではないか。ここへやって来たのも、彼らを縛って、祭司長たちのところへ引いて行くためではなかったか。」
 しかし、サウロはますます力を増し、イエスがキリストであることを証明して、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせた。
 かなりの日数がたち、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をしたが、
 彼らの陰謀はサウロの知るところとなった。彼らはサウロを殺そうと、昼も夜も町の門を見張っていた。
 そこで、彼の弟子たちは夜の間に彼を連れ出し、籠に乗せて町の城壁伝いにつり降ろした。
 エルサレムに着いて、サウロは弟子たちの仲間に入ろうと試みたが、みな、彼が弟子であるとは信じず、彼を恐れていた。
 しかし、バルナバはサウロを引き受けて、使徒たちのところに連れて行き、彼がダマスコへ行く途中で主を見た様子や、主が彼に語られたこと、また彼がダマスコでイエスの名によって大胆に語った様子を彼らに説明した。
 サウロはエルサレムで使徒たちと自由に行き来し、主の御名によって大胆に語った。
 また、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちと語ったり、論じたりしていたが、彼らはサウロを殺そうと狙っていた。
 それを知った兄弟たちは、彼をカイサリヤに連れて下り、タルソへ送り出した。
 こうして、教会はユダヤ、ガリラヤ、サマリアの全土にわたり築き上げられて平安を得た。主を恐れ、聖霊に励まされて前進を続け、信者の数が増えていった。

2024年1月14日
「愛のうちを歩む」  山岸直生師

 ヨハネの手紙Ⅲ 1章1節ー1章13節

 長老から、愛するガイオへ。私はあなたを本当に愛しています。
 愛する者よ。あなたのたましいが幸いを得ているように、あなたがすべての点で幸いを得、また健康であるように祈ります。
 兄弟たちがやって来ては、あなたが真理に歩んでいることを証ししてくれるので、私は大いに喜んでいます。実際、あなたは真理のうちに歩んでいます。
 私にとって、自分の子どもたちが真理のうちに歩んでいることを聞くこと以上の大きな喜びはありません。
 愛する者よ。あなたは、兄弟たちのための、それもよそから来た人たちのための働きを忠実に行っています。
 彼らは教会の集まりで、あなたの愛について証ししました。あなたが彼らを、神にふさわしい仕方で送り出してくれるなら、それは立派な行いです。
 彼らは御名のために、異邦人からは何も受けずに出て行ったのです。
 私たちはこのような人々を受け入れるべきです。そうすれば、私たちは真理のために働く同労者となれます。
 私は教会に少しばかり書き送りましたが、彼らの中でかしらになりたがっているディオテレペスが、私たちを受け入れません。
 ですから、私が行ったなら、彼のしている行為を指摘するつもりです。彼は意地悪なことばで私たちをののしっています。それでも満足せず、兄弟たちを受け入れないばかりか、受け入れたいと思う人たちの邪魔をし、教会から追い出しています。
 愛する者よ。悪を見習わないで、善を見習いなさい。善を行う者は神から出た者であり、悪を行う者は、神を見たことがない者です。
 デメテリオについては、すべての人たちが、また真理そのものが証ししています。私たちも証しします。私たちの証しが真実であることは、あなたも知っています。
 あなたに書き送るべきことがたくさんありますが、墨と筆で書きたくありません。

2024年1月7日
「主が成し遂げてくださる」  吉村恵理也師

 詩篇 37篇5節

 あなたの道を主にゆだねよ。
 主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。

2023年12月31日
「恵みを知る者」  吉村恵理也師

 詩篇 36編1節ー12節 指揮者のために。主のしもべダビデによる。

 私の心の奥にまで
 悪しき者の背きのことばが届く。
 彼の目の前には
 神に対する恐れがない。
 彼は自分の判断で自分を偽り
 自分の咎を見つけて それを憎む。
 彼の口のことばは 不法と欺き。
 思慮深くあろうともせず 善を行おうともしない。
 彼は寝床で不法を謀り
 良くない道に堅く立ち
 悪を捨てようとしない。

 主よ あなたの恵みは天にあり
 あなたの真実は雲にまで及びます。 
 あなたの義は 高くそびえる山。
 あなたのさばきは 大いなる淵。
 主よ あなたは人や獣を救ってくださいます。
 神よ あなたの恵みはなんと尊いことでしょう。
 人の子らは 御翼の陰に身を避けます。
 彼らは あなたの家の豊かさに満たされ
 あなたは 楽しみの流れで潤してくださいます。
 いのちの泉はあなたとともにあり
 あなたの光のうちに 私たちは光を見るからです

 注いでください。
 あなたの恵みを あなたを知る者に。
 あなたの義を 心の直ぐな人たちに。
 高ぶりの足が私に追いつかず
 悪しき者の手が私を追いやることのないように。
 そこでは 不法を行う者は倒れ
 突き倒されて 立ち上がれません。

2023年12月24日
「キリストを祝う人生」  吉村恵理也師

 ガラテヤ人への手紙 5章22節ー26節

 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、
 柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。
 キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、情欲や欲望とともに十字架につけたのです。
 私たちは、御霊によって生きているのなら、御霊によって進もうではありませんか。
 うぬぼれて、互いに挑み合ったり、ねたみ合ったりしないようにしましょう。

2023年12月17日
「伝え続ける立ち返り」  吉村恵理也師

 ゼカリヤ書 1章1節ー6節

 ダレイオスの第二年、第八の月に、イドの子ベレクヤの子、預言者ゼカリヤに、次のような主のことばがあった。
  「主はあなたがたの先祖に激しく怒った。
  あなたは人々に言え。
  『万軍の主はこう言われる。
  わたしに帰れ。
  ——万軍の主のことば——
  そうすれば、わたしもあなたがたに帰る。
  ——万軍の主は言われる。』
 あなたがたの先祖のようであってはならない。先の預言者たちは彼らに叫んで言った。
  『万軍の主はこう言われる。
  あなたがたは悪の道と悪しきわざから立ち返れ。』
  しかし、彼らはわたしに聞かず、
  わたしに耳を傾けもしなかった。
  ——主のことば——
  あなたがたの先祖たちは、今どこにいるのか。
  預言者たちは永遠に生きるだろうか。
  しかし、わたしのしもべである預言者たちに
  わたしが命じた、わたしのことばと掟は、
  あなたがたの先祖に追い迫ったではないか。
  それで彼らは立ち返って言ったのだ。
  『万軍の主は、私たちの生き方と行いに応じて、
  私たちにしようと考えたことを
  そのとおりになさった』と。」

2023年12月10日
「安らぎの支配者」  山岸直生師

 ミカ書 5章2節ー9節

 「ベツレヘム・エフラテよ、
 あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。
 だが、あなたからわたしのために
 イスラエルを治める者が出る。
 その出現は昔から、
 永遠の昔から定まっている。」

 それゆえ、彼らはそのままにしておかれる。
 産婦が子を産む時まで。
 そのとき、彼の兄弟のほかの者は
 イスラエルの子らのもとに帰る。
 彼は立って、主の力と、
 彼の神、主の御名の威光によって群れを飼う。
 そして彼らは安らかに住まう。
 今や彼の威力が、地の果ての果てまで及ぶからだ。
 平和は次のようにして来る。
 アッシリアが私たちの国に来て、
 私たちの宮殿を踏みにじるとき、
 私たちはこれに対抗して
 七人の牧者、八人の指導者を立てる。
 彼らはアッシリアの地を剣で、
 ニムロデの地を抜き身の剣で飼いならす。
 アッシリアが私たちの国に来て、
 私たちの領土に踏み込んで来るとき、
 彼は、私たちをアッシリアから救い出す。

 そのとき、ヤコブの残りの者は、
 多くの国々の民のただ中で、
 主のもとから降りる露、
 青草に降り注ぐ夕立のようだ。
 彼らは人に望みを置かず、
 人の子らに期待をかけない。
 ヤコブの残りの者は異邦の民の中、
 多くの国々の民のただ中で、
 森の獣の中の獅子、
 羊の群れの中の若い獅子のようだ。
 通り過ぎるときには、踏みにじり、
 かみ裂けば、助け出す者はいない。
 あなたが敵対する者に向けて御手を上げると、
 あなたの敵はみな絶ち滅ぼされる。

2023年12月3日
「賛美からはじめる一日」  吉村恵理也師

 詩篇 145篇1節ー7節   ダビデの賛歌。

 私の神 王よ 私はあなたをあがめます。
 あなたの御名を 世々限りなくほめたたえます。 
 日ごとにあなたをほめたたえ
 あなたの御名を世々限りなく賛美します。
 主はおおいなる方。大いに賛美されるべき方。
 その偉大さは 測り知ることもできません。
 代は代へと あなたのみわざをほめ歌い
 あなたの大能のわざを告げ知らせます。
 私は あなたの主権の栄光の輝き
 あなたの奇しいみわざを語り伝えます。
 人々はあなたの恐ろしいみわざの力を告げ
 私はあなたの偉大さを語ります。
 人々はあなたの豊かないつくしみの思い出を
 あふれるばかりに語り
 あなたの義を高らかに歌います。

2023年11月26日
「待ち望む御業」  吉村恵理也師

 詩篇 138篇1節ー8節   ダビデによる。

 心を尽くして 私はあなたに感謝をささげます。
 御使いたちの前で あなたをほめ歌います。
 私は あなたの聖なる宮に向かってひれ伏し
 恵みとまことのゆえに 御名に感謝します。
 あなたがご自身のすべての御名のゆえに
 あなたのみことばを高く上げられたからです。
 私が呼んだその日に あなたは私に答え
 私のたましいに力を与えて強くされました。

 主よ
 地のすべての王はあなたに感謝するでしょう。
 彼らがあなたの口のみことばを聞いたからです。
 彼らは主の道について歌うでしょう。
 主の栄光が大きいからです。
 まことに 主は高くあられますが
 低い者を顧みてくださいます。
 しかし高ぶる者を 遠くから見抜かれます。
 私が苦しみの中を歩いても
 あなたは私を生かしてくださいます。
 私の敵の怒りに向かって御手を伸ばし
 あなたの右の手が私を救ってくださいます。
 主は私たちのためにすべてを成し遂げてくださいます。
 主よ あなたの恵みはとこしえにあります。
 あなたの御手のわざをやめないでください。

2023年11月19日
「神の選び」  吉村恵理也師

 使徒の働き 9篇1節ー20節

 さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅かして殺害しようと息巻き、大祭司のところに行って、
 ダマスコの諸会堂宛ての手紙を求めた。それは、この道の者であれば、男でも女でも見つけ出し、縛り上げてエルサレムに引いて来るためであった。
 ところが、サウロが道を進んでダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。
 彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」
 彼が、「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。
 立ち上がって、町に入りなさい。そうすれば、あなたがしなければならないことが告げられる。」
 同行していた人たちは、声は聞こえてもだれも見えないので、ものも言えずに立っていた。
 サウロは地面から立ち上がった。しかし、目を開けていたものの、何も見えなかった。それで人々は彼の手を引いて、ダマスコに連れて行った。
 彼は三日間、目が見えず、食べることも飲むこともしなかった。
 さて、ダマスコにアナニアという名の弟子がいた。主が幻の中で「アナニアよ」と言われたので、彼は「主よ、ここにおります」と答えた。
 すると、主はこう言われた。「立って、「まっすぐ」と呼ばれる通りに行き、ユダの家にいるサウロという名のタルソ人を訪ねなさい。彼はそこで祈っています。
 彼は幻の中で、アナニアという名の人が入って来て、自分の上に手を置き、再び見えるようにしてくれるのを見たのです。」
 しかし、アナニアは答えた。「主よ。私は多くの人たちから、この人がエルサレムで、あなたの聖徒たちにどんなにひどいことをしたかを聞きました。
 彼はここでも、あなたの名を呼ぶ者たちをみな捕縛する権限を、祭司長たちから与えられています。」
 しかし、主はアナニアに言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子らの前に運ぶ、わたしの選びの器です。」
 彼がわたしの名のためにどんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示します。」
 そこでアナニアは出かけて行って、その家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中であなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」
 するとただちに、サウロの目から鱗のような物が落ちて、目が見えるようになった。そこで、彼は立ち上がってバプテスマを受け、
 食事をして元気になった。
 サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちとともにいて、
 ただちに諸会堂で、「この方こそ神の子です」とイエスのことを宣べ伝え始めた。

2023年11月12日
「重荷とならない命令」  山岸直生師

 ヨハネの手紙Ⅲ 5章1節ー12節

 イエスがキリストであると信じる者はみな、神から生まれたのです。生んでくださった方を愛する者はみな、その方から生まれた者も愛します。
 このことから分かるように、神を愛し、その命令を守るときはいつでも、私たちは神の子どもたちを愛するのです。
 神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。
 神から生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。
 世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。
 この方は、水と血によって来られた方、イエス・キリストです。水によるだけでなく、水と血によって来られました。御霊はこのことを証しする方です。御霊は真理だからです。
 三つのものが証しをします。
 御霊と水と血です。この三つは一致してします。
 私たちが人の証しを受け入れるのであれば、神の証しはそれにまさるものです。御子について証しされたことが、神の証しなのですだから。
 神の御子を信じる者は、その証しを自分のうちに持っています。神を信じない者は、神を偽り者としています。神が御子について証しされた証言を信じていないからです。
 その証しとは、神が私たちに永遠のいのちを与えてくださったということ、そして、そのいのちが御子のうちにあるということです。
 御子を持つ者はいのちをもっており、神の御子を持たない者はいのちを持っていません。

2023年11月5日
聖書はイエスについて書かれている」  吉村恵理也師

 使徒の働き 8篇26節ー40節

 さて、主の使いがピリポに言った。「立って南へ行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい。」そこは荒野である。
 そこで、ピリポは立って出かけた。すると見よ。そこに、エチオピア人の女王カンダケの高官で、女王の全財産を管理していた宦官のエチオピア人がいた。彼は礼拝のためエルサレムに上り、
 帰る途中であった。彼は馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた。
 御霊がピリポに言った。「近寄って、あの馬車と一緒に行きなさい」と言われた。
 そこでピリポが走って行くと、預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、「あなたは、読んでいることが分かりますか」と言った。
 するとその人は、「導いてくれる人がいなければ、どうして分かるでしょうか」と答えた。そして、馬車に乗って一緒に座るよう、ピリポに頼んだ。
 彼が読んでいた聖書の箇所には、こうあった。
  「屠り場に引かれて行く羊のように、
  毛を刈る者の前で黙っている子羊のように、
  彼は口を開かない。
  彼は卑しめられ、さばきは行われなかった。
  彼の時代のことを、だれが語れるだろう。
  彼のいのちは地上から取り去られたのである。」
 宦官はピリポに向かって言った。「お尋ねしますが、預言者はだれについてこう言っているのですか。自分についてですか。それとも、だれかほかの人についてですか。」
 ピリポは口を開き、この聖書の箇所から始めて、イエスの福音を彼に伝えた。
 道を進んで行くうちに、水のある場所に来たので、宦官は言った。「見てください。水があります。私がバプテスマを受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」
 そして、馬車を止めるように命じた。ピリポと宦官は二人とも水の中に降りて行き、ピリポが宦官にバプテスマを授けた。
 二人が水から上がって来たとき、主の霊がピリポを連れ去られた。宦官はもはやピリポを見ることはなかったが、喜びながら帰って行った。
 それからピリポはアゾトに現れた。そして、すべての町を通って福音を宣べ伝え、カイサリアに行った。

2023年10月29日
「御霊の受け方」  吉村恵理也師

 使徒の働き 8章9節ー25節

 ところで、以前からその町にはシモンという名の人がいた。彼は魔術を行ってサマリアの人々を驚かせ、自分は偉大な者だと話していた。
 小さい者から大きな者まで、すべての人々が彼に関心を抱き、「この人こそ、『大能』と呼ばれる、神の力だ」と言っていた。
 人々が彼に関心を抱いたのは、長い間その魔術に驚かされていたからであった。
 しかし人々は、ピリポが神の国とイエス・キリストの名について宣べ伝えたことを信じて、男も女もバプテスマを受けた。
 シモン自身も信じてバプテスマを受けると、いつもピリポにつき従って、しるしと大いなる奇跡が行われるのを見ては驚いていた。
 エルサレムにいる使徒たちは、サマリアの人々が神のことばを受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネを彼らのところに遣わした。
 二人は下って行って、彼らが聖霊を受けるように祈った。
 彼らは主イエスの名によってバプテスマを受けていただけで、聖霊はまだ、彼らのうちのだれにも下っていなかったからである。
 そこで二人が彼らの上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。
 シモンは、使徒たちが手を置くことで御霊が与えられるのを見て、使徒たちのところへ金を持って来て、
 「私が手を置く者がだれでも聖霊を受けられるように、その権威を私にも下さい」と言った。
 しかし、ペテロは彼に言った。「おまえの金は、おまえとともに滅びるがよい。おまえが金で神の賜物を手に入れようと思っているからだ。
 おまえは、このことに何の関係もないし、あずかることもできない。おまえの心が神の前に正しくないからだ。
 だから、この悪事を悔い改めて、主に祈れ。もしかしたら、心に抱いた思いが赦されるかもしれない。
 おまえが苦い悪意と、不義の束縛の中にいることが、私には見えるのだ。」
 シモンは答えた。「あなたがたが言ったことが何一つ私の身に起こらないように、私のために主に祈ってください。」
 こうして、使徒たちは証しをし、主のことばを語った後、エルサレムに戻って行った。彼らはサマリア人の多くの村で福音を宣べ伝えた。

2023年10月22日
「困難な時こそ」  吉村恵理也師

 使徒の働き 8章1節ー8節

 サウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。
 その日、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こり、使徒たち以外はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされた。
 敬虔な人たちはステパノを葬り、彼のためにたいへん悲しんだ。
 サウロは家から家に押し入って、教会を荒し、男も女も引きずり出して、牢に入れた。
 散らされた人たちは、みことばの福音を伝えながら巡り歩いた。
 ピリポはサマリアの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた。
 群衆はピリポの話を聞き、彼が行っていたしるしを見て、彼が語ることに、そろって関心を抱くようになった。
 汚れた霊につかれた多くの人たちから、その霊が大声で叫びながら出て行き、中風の人や足の不自由な人が数多く癒されたからである。
 その町には、大きな喜びがあった。

2023年10月8日
「神は愛です」  山岸直生師

 ヨハネの手紙第一 4章7節ー11節

  愛する者たち。
  私たちは互いに愛し合いましょう。
  愛は神から出ているのです。
  愛がある者はみな神から生まれ、
  神を知っています。
  愛のない者を神は知りません。
  神は愛だからです。
  神はそのひとり子を世に遣わし、
  その方によって
  私たちにいのちを得させてくださいました。
  それによって
  神の愛が私たちに示されたのです。
  私たちが神を愛したのではなく、
  神が私たちを愛し、
  私たちの罪のために、
  宥めのささげ物として御子を遣わされました。
  ここに愛があるのです。
 愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた、互いに愛し合うべきです。

2023年10月1日
「教会で喜ばれること」  吉村恵理也師

 ローマ人への手紙 15章1節ー7節

 私たち力のある者たちは、力のない人たちの弱さを担うべきであり、自分を喜ばせるべきではありません。
 私たちは一人ひとり、霊的な成長のため、益となることを図って隣人を喜ばせるべきです。
 キリストもご自分を喜ばせることはなさいませんでした。むしろ、
  「あなたを嘲る者たちの嘲りが、
  わたしに降りかかった」
と書いてあるとおりです。
 かつて書かれたものはすべて、私たちを教えるために書かれました。それは、聖書が与える忍耐と励ましによって、私たちが希望を持ち続けるためです。
 どうか、忍耐と励ましの神があなたがたに、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを抱かせてくださいますように。
 そうして、あなたがたが心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父である神をほめたたえますように。
 ですから、神の栄光のために、キリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れ合いなさい。

2023年9月24日
「御声に聞いて」  山本浩師

 創世記 12章1節ー9節

 主はアブラムに言われた。
  「あなたは、あなたの土地、
  あなたの親族、あなたの父の家を離れて、
  わたしが示す地へ行きなさい。
  そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、
  あなたを祝福し、
  あなたの名を大いなるものとする。
  あなたは祝福となりなさい。
  わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、
  あなたを呪う者をのろう。
  地のすべての部族は、
  あなたによって祝福される。」
 アブラムは、主に告げられたとおりに出て行った。ロトも彼と一緒であった。ハランを出たとき、アブラムは七十五歳であった。
 アブラムは、妻のサライと甥のロト、また自分たちが蓄えたすべての財産と、ハランで得た人たちを伴って、カナンの地に向かって出発した。こうして彼らはカナンの地に入った。
 アブラムはその地を通って、シェケムの場所、モレの樫の木のところまで行った。当時、その地にはカナン人がいた。
 主はアブラムに現れて言った。「わたしは、あなたの子孫にこの地を与える。」アブラムは、自分に現れてくださった主のために、そこに祭壇を築いた。
 彼は、そこらベテルの東にある山の方に移動して、天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。彼は、そこに主のための祭壇を築き、主の御名を呼び求めた。
 アブラムはなおも進んで、ネゲブの方へと旅を続けた。

2023年9月17日
「信仰者の葛藤と神の真実」  吉村恵理也師

 ヨハネの黙示録 16章1節ー7節

 また私は、大きな声が神殿から出て、七人の御使いに、「行って、七つの鉢から神の憤りを地に注げ」と言うのを聞いた。
 第一の御使いが出て行き、鉢の中身を地に注いだ。すると、獣の刻印を受けている者たちと獣の像を拝む者たちに、ひどい悪性の腫物ができた。
 第二の御使いが鉢の中身を海に注いだ。すると、海は死者の血のようになった。海の中にいる生き物はみな死んだ。
 第三の御使いが鉢の中身を川と水の源に注いだ。すると、それらは血になった。
 また私は、水をつかさどる御使いがこう言うのを聞いた。
  「今おられ、昔おられた聖なる方、
  あなたは正しい方です。
  このようなさばきを行われたからです。
  彼らは聖徒たちや
  預言者たちの血を流しましたが、
  あなたは彼らに血を飲ませられました。
  彼らにはそれがふさわしいからです。」  
 また私は、祭壇がこう言うのを聞いた。
  「しかり。主よ、全能者なる神よ。
  あなたのさばきは真実で正しいさばきです。」 

 

2023年9月10日
「真理の霊と偽りの霊」  山岸直生師

 ヨハネの手紙第一 4章1節ー6節

 愛する者たち、霊をすべて信じてはいけません。偽預言者がたくさん世に出て来たので、その霊が神からのものかどうか、吟味しなさい。
 神からの霊は、このようにして分かります。人となって来られたイエス・キリストを告白する霊はみな、神からのものです。
 イエスを告白しない霊はみな、神からのものではありません。それは反キリストの霊です。あなたがたはそれが来ることを聞いていましたが、今すでに世に来ているのです。 
 子どもたち。あなたがたは神から出た者であり、彼らに勝ちました。あなたがたのうちにおられる方は、この世にいる者よりも偉大だからです。
 彼らはこの世の者です。ですから、世のことを話し、世も彼らの言うことを聞きます。
 私たちは神から出た者です。神を知っている者は私たちの言うことを聞き、神から出ていない者は私たちの言うことを聞きません。それによって私たちは、真理の霊と偽りの霊を見分けます。

2023年9月3日
「封を開くことのできる方」  吉村恵理也師

 ヨハネの黙示録 5章1節ー8節

 また私は、御座に着いておられる方の右の手に巻物を見た。それは内側にも外側にも字が書かれていて、七つの封印で封じられていた。
 また私は、一人の強い御使いが「巻物を開き、封印を解くのにふさわしい者はだれか」と大声で告げているのを見た。
 しかし、天でも地でも地の下でも、だれ一人その巻物を開くことのできる者、見ることのできる者はいなかった。
 私は激しく泣いた。その巻物を開くにも、見るにも、ふさわしい者がだれも見つからなかったからである。
 すると、長老の一人が私に言った。「泣いてはいけません。ご覧なさい。ユダ族から出た獅子、ダビデの根が勝利したので、彼がその巻物を開き、七つの封印を解くことができます。」
 また私は、御座と四つの生き物の真ん中、長老たちの真ん中に、屠られた姿で子羊が立っているのを見た。それは七つの角と七つの目を持っていた。その目は、全地に遣わされた神の七つの御霊であった。
 子羊は来て、御座に着いておられる方の右の手から巻物を受け取った。
 巻物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老たちは子羊の前にひれ伏した。彼らはそれぞれ、竪琴と、香に満ちた金の鉢を持っていた。香は生徒たちの祈りであった。

2023年8月27日
救いに導く者の痛み」  吉村恵理也師

 ユダの手紙  17節ー25節

 愛する者たち。あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの使徒たちが前もって語ったことばを思い起こしなさい。
 彼らはあなたがたにこう言いました。「終わりの時には、嘲る者たちが現れて、自分の不敬虔な欲望のままにふるまう。」
 この人たちは、分裂を引き起こす、生まれつきのままの人間で、御霊を持っていません。
 しかし、愛する者たち。あなたがたは自分たちの最も聖なる信仰の上に、自分自身を築き上げなさい。聖霊によって祈りなさい。
 神の愛のうちに自分自身を保ち、永遠のいのちに導く、私たちの主イエス・キリストのあわれみを待ち望みなさい。
 ある人々が疑いを抱くなら、その人たちをあわれみなさい。
 ほかの人たちは、火の中からつかみ出して救いなさい。また、ほかの人たちは、肉によって汚された下着さえ忌み嫌い、神を恐れつつあわれみなさい、
 あなたがたを、つまずかないように守ることができ、傷のない者として、大きな喜びとともに栄光の御前に立たせることができる方、
 私たちの救い主である唯一の神に、私たちの主イエス・キリストを通して、栄光、威厳、支配、権威が、永遠の昔も今も、世々限りなくありますように。アーメン。

2023年8月20日
「良い知らせは表立つ」  吉村恵理也師

 ナホム書 1章1節ー15節

 ニネベについての宣告。エルコシュ人ナホムの幻の記録。
  主はねたんで復讐する神。
  主は復讐し、憤る方。
  主はご自分に逆らう者に復讐し、
  敵に対して怒る方。
  主は怒るのに遅く、力強い方。
  決して罰せずにおかれることはない。
  主は、その道がつむじ風と嵐の中にあり、
  雲は、御足がかき立てるほこりである。
  主は海を叱って干上がらせ、
  すべての川を涸らされる。
  バシャンとカルメルはしおれ、
  レバノンの花もしおれる。
  山々は主の前に揺れ動き、
  もろもろの丘は溶け去る。
  地は御前でくつがえる。
  世界とその中に住むすべてのものも。
  主の激しい憤りの前に、だれが立てるだろうか。
  だれが、その燃える怒りに耐えられるだろうか。
  主の憤りは火のように注がれ、
  岩々は御前に打ち砕かれる。
  主はいつくしみ深く、  
  苦難の日の砦。
  ご自分に身を避ける者を知っていてくださる。
  しかし、押し流す大水で
  その場所を滅ぼし尽くし、
  敵どもを闇に追いやられる。
  おまえたちは主に対して何を企むのか。
  主は滅ぼし尽くす方。
  敵対する者は二度と立ち上がれない。
  彼らは、絡みついた茨。
  大酒飲みの酔っぱらいのようだ。
  乾ききった刈り株のように焼き尽くされる。
  おまえたちの中から、
  主に対して悪を謀り、
  よこしまことを企てる者が出た。

  主はこう言われる。
  「彼らが壮健で、数が多くても
  それでも、刈り取られて去って行く。
  わたしはあなたを苦しめたが、もう苦しめない。
  今、わたしは
  彼のくびきを砕いてあなたから外し、
  あなたのかせを打ち砕く。」

  主はおまえについて命じられる。 
  「もはや子が宿ることなく、おまえの名は絶える。
  おまえの神々の宮から、
  わたしは彫像や鋳像を断ち切る。
  わたしはおまえの墓を造る。
  おまえが取るに足りない者となったからだ。」

  見よ。良い知らせを伝える人の足が、
  平和を告げ知らせる人の愛が山々の上にある。
  ユダよ、あなたの祭りを祝い、
  あなたの請願を果たせ。
  よこしまな者たちは、
  もう二度とあなたの間を通り過ぎることがない。
  彼らはみな、絶ち滅ぼされた。

2023年8月13日
「行いと真実をもって愛する」  山岸直生師

 ヨハネの手紙第一 3章13節ー24節

 兄弟たち。世があなたがたを憎んでも、驚いてはいけません。
 私たちは、自分が死からいのちに移ったことを知っています。兄弟を愛しているからです。愛さない者は死のうちにとどまっています。
 兄弟を憎む者はみな、人殺しです。あなたがたが知っているように、だれでも人を殺す者に、永遠のいのちがとどまることはありません。
 キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。それによって私たちに愛が分かったのです。ですから、私たちも兄弟のために、いのちを捨てるべきです。
 この世の財を持ちながら、自分の兄弟が困っているのを見ても、その人に対してあわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょうか。
 子どもたち。私たちは、ことばや口先だけではなく、行いと真実をもって愛しましょう。
 そうすることによって、私たちは自分が真理に属していることを知り、神の御前に心安らかでいられます。
 たとえ自分の心が責めたとしても、安らかでいられます。神は私たちの心よりも大きな方であり、すべてをご存じだからです。
 愛する者たち。自分の心が責めないなら、私たちは神の御前に確信を持つことができます。
 そして、求めるものを何でも神からいただくことができます。私たちが神の命令を守り、神に喜ばれることを行っているからです。
 私たちが御子イエス・キリストの名を信じ、キリストが命じられたとおりに互いに愛し合うこと、それが神の命令です。
 神の命令を守る者は神のうちにとどまり、神もまた、その人のうちにとどまります。神が私たちのうちにとどまっておられることは、神が私たちに与えてくださった御霊によって分かります。

2023年8月6日
「ステパノの説教③ー神の栄光編ー」  吉村恵理也師

 使徒の働き 7章44節ー60節

 私たちの先祖たちのためには、荒野にあかしの幕屋がありました。それは、見た通りの形に造れとモーセに言われた方の命令どおりのものでした。
 私たちの先祖たちは、この幕屋を受け継いで、神が自分たちの前から追い払ってくださった異邦の民の所有地に、ヨシュアとともにそれを運び入れ、ダビデの時代に至りました。
 ダビデは神の前に望みをいただき、ヤコブの家のために、幕屋のとどまるところを求めました。
 そして、ソロモンが神のために家を建てました。
 しかし、いと高き方は、手で造った家にはお住みになりません。預言者が語っているとおりです。
  『天はわたしの王座、
  地はわたしの足台。
  あなたがたは、わたしのために
  どのような家を建てようとするのか。
  ーー主のことばーー
  わたしの安息の場は、いったいどこにあるのか。
  これらすべては、
  わたしの手が造ったものではないか。』
 うなじを固くする、心と耳に割礼を受けていない人たち。あなたがたは、いつも聖霊に逆らっています。あなたがたの先祖たちが逆らったように、あなたがたもそうしているのです。
 あなたがたの先祖たちが迫害しなかった預言者が、だれかいたでしょうか。彼らは、正しい方が来られることを前もって告げた人たちを殺しましたが、今はあなたがたが、この正しい方を裏切る者、殺す者となりました。
 あなたがたは御使いたちを通して律法を受けたのに、それを守らなかったのです。」
 人々はこれを聞いて、はらわたが煮え返る思いで、ステパノに向かって歯ぎしりしていた。
 しかし、聖霊に満たされ、じっと天を見つめていたステパノは、神の栄光と神の右に立っておられるイエスを見て、
 「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」と言った。
 人々は大声で叫びながら、耳をおおい、一斉にステパノに向かって殺到した。
 そして彼を町の外に追い出して、石を投げつけた。証人たちは、自分たちの上着をサウロという青年の足もとに置いた。
 こうして彼らがステパノに石を投げつけていると、ステパノは主を呼んで言った、「主イエスよ、私の霊をお受けください。」
 そして、ひざまずいて大声で叫んだ。「主よ、この罪を彼らに負わせないでください。」こう言って、彼は眠りについた。

2023年7月30日
「ステパノの説教②ーモーセの信仰編ー」  吉村恵理也師

 使徒の働き 7章17節ー43節

 さて、神がアブラハムになされた約束の時が近づくにしたがい、民はエジプトで大いに数が増え、
 ヨセフのことを知らない別の王がエジプトに起こる時まで続きました。
 この王は、私たちの同胞に対して策略をめぐらし、私たちの先祖たちを苦しめて幼子を捨てさせ、生かしておけないようにしました。
 モーセが生まれたのは、このような時でした。彼は神の目にかなった、かわいい子で、三か月の間、父の家で育てられましたが、
 ついに捨てられたのをファラオの娘が拾い上げ、自分の子として育てました。
 モーセは、エジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、ことばにも行いにも力がありました。
 モーセが四十歳になったとき、自分の同胞であるイスラエルの子らを顧みる思いが、その心に起こりました。
 そして、同胞の一人が虐待されているのを見て、その人をかばい、エジプト人を打ち殺して、ひどい目にあっていた人のために仕返しをしました。
 モーセは、自分の手によって神が同胞に救いを与えようとしておられることを、皆が理解してくれるものと思っていましたが、彼らは理解しませんでした。
 翌日、モーセは同胞たちが争っているところに現れ、和解させようとして言いました。『あなたがたは兄弟だ。どうして互いに傷つけ合うのか。』
 すると、隣人を傷つけていた者が、モーセを押しのけながら言いました。『だれがおまえを、指導者やさばき人として私たちの上に任命したのか。
 昨日エジプト人を殺したように、私も殺すつもりか。』
 このことばを聞いたモーセは逃げて、ミディアンの地で寄留者となり、そこで男の子を二人もうけました。
 四十年たったとき、シナイ山の荒野において、柴の茂みの燃える炎の中で、御使いがモーセに現れました。
 その光景を見たモーセは驚き、それをよく見ようとして近寄ったところ、主の御声が聞こえました。
 『わたしは、あなたの父祖たちの神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である。』モーセは震え上がり、あえて見ようとはしませんでした。
 すると、主は彼にこう言われました。『あなたの履き物を脱げ。あなたの立っている場所は聖なる地である。
 わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみを確かに見た。また彼らのうめきを聞いた。だから、彼らを救い出すために下って来たのだ。今、行け。わたしは、あなたをエジプトに遣わす。』
 『だれがおまえを、指導者やさばき人として任命したのか』と言って人々が拒んだモーセを、神は、柴の茂みの中で彼に現れた御使いの手によって、指導者また解放者として遣わされたのです。
 この人が人々を導き出し、エジプトの地で、紅海で、また四十年の間荒野で、不思議としるしを行いました。
 このモーセが、イスラエルの子らにこう言ったのです。『神は、あなたがたの同胞の中から、私のような一人の預言者をあなたがたのために起こされる。』
 また、モーセは、シナイ山で彼に語った御使いや私たちの先祖たちとともに、荒野の集会にいて、私たちに与えるための生きたみことばを授かりました。
 ところが私たちの先祖たちは、彼に従うことを好まず、かえって彼を退け、エジプトをなつかしく思って、
 アロンに言いました。『われわれに先立って行く神々を、われわれのために造ってほしい。われわれをエジプトの地から導き出した、あのモーセがどうなったのか、分からないから。』
 彼らが子牛をつくったのはそのころで、彼らはこの偶像にいけにえを献げ、自分たちの手で造った物を楽しんでいました。
 そこで、神は彼らに背を向け、彼らが天の万象に仕えるに任せられました。預言者たちの書に書いてあるとおりです。
  『イスラエルの家よ。あなたがたは
  荒野にいた四十年の間に、
  いけにえとささげ物を、
  わたしのところに携えて来たことがあったか。
  あなたがたは、モレクの幕屋と
  神ライパンの星を担いでいた。
  それらは、あなたがたが拝むために
  造った像ではないか。
  わたしはあなたがたを、
  バビロンのかなたへ捕らえ移す。』

2023年7月23日
「ステパノの説教①ーアブラハムの信仰編ー」  吉村恵理也師

 使徒の働き 7章1節ー16節

 大祭司は、「そのとおりなのか」と尋ねた。
 するとステパノは言った。「兄弟ならびに父である皆さん、聞いてください。私たちの父アブラハムがハランに住む以前、まだメソポタミアにいたとき、栄光の神が彼に現れ、
 『あなたの土地、あなたの親族を離れて、わたしが示す地へ行きなさい』と言われました。
 そこで、アブラハムはカルデア人の地を出て、ハランに住みました。そして父の死後、神はそこから彼を、今あなたがたが住んでいるこの地に移されましたが、
 ここでは、足の踏み場となる土地さえも、相続財産として彼にお与えになりませんでした。しかし神は、まだ子がいなかった彼に対して、この地を彼とその後の子孫に所有地として与えることを約束されました。
 また、神は次のように言われました。『彼の子孫は他国の地で寄留者となり、四百年の間、奴隷となって苦しめられる。』
 また、神は言われました。『彼らが奴隷として使えるその国民を、わたしはさばく。それから彼らは出て来て、この場所でわたしに仕えるようになる。』
 そして、神はアブラハムに割礼の契約を与えられました。こうして、アブラハムはイサクを生み、八日目にその子に割礼を施しました。それからイサクはヤコブを、ヤコブは十二人の族長たちを生みました。
 族長たちはヨセフをねたんで、彼をエジプトに売り飛ばしました。しかし神は彼とともにおられ、
 あらゆる苦難から彼を救い出し、エジプト王ファラオの前で恵みと知恵を与えられたので、ファラオは彼をエジプトと王の全家を治める高官に任じました。
 すると、エジプトとカナンの全地に飢饉が起こり、大きな苦難が襲って来たので、私たちの父祖たちは食べ物を手に入れることができなくなりました。
 しかし、ヤコブはエジプトに穀物があると聞いて、まず私たちの父祖たちを遣わしました。
 二度目のとき、ヨセフは兄弟たちに自分のことを打ち明け、ヨセフの家族のことがファラオに明らかになりました。
 そこで、ヨセフは人を遣わして、自分の父ヤコブと七十五人の親族全員を呼び寄せました。
 こうして、ヤコブはエジプトに下り、そこで彼も私たちの父祖たちも死にました。
 彼らはシェケムに運ばれ、かつてアブラハムがいくらかの銀でシェケムのハモルの子らから買っておいた墓に、葬られました。

2023年7月16日
「聖書を根拠とした生活」  吉村恵理也師

 使徒の働き 6章8節ー15節

 さて、ステパノは、恵みと力に満ち、人々の間で大いなる不思議としるしを行っていた。
 ところが、リベルテンと呼ばれる会堂に属する人々、クレネ人、アレクサンドリア人、またキリキアやアジアから来た人々が立ち上がって、ステパノと議論した。
 しかし、彼が語るときの知恵と御霊に対抗することはできなかった。
 そこで、彼らはある人たちをそそのかして、「私たちは、彼がモーセと神を冒涜することばを語るのを聞いた」と言わせた。
 また、民衆と長老たちと律法学者たちを扇動し、ステパノを襲って捕え、最高法院に引いて行った。
 そして、偽りの証人たちを立てて言わせた。「この人は、この聖なる所と律法に逆らうことばを語るのをやめません。
 『あのナザレ人イエスは、この聖なる所を壊し、モーセが私たちに伝えた慣習を変える』と彼が言うのを、私たちは聞きました。」
 最高法院で席に着いていた人々が、みなステパノに目を注ぐと、彼の顔は御
使いの顔のように見えた。

2023年7月2日
「教会成長と信徒リーダー」  吉村恵理也師

 使徒の働き 6章1節ー7節

 そのころ、弟子の数が増えるにつれて、ギリシア語を使うユダヤ人たちから、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情が出た。彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給においてなおざりにされていたからである。
 そこで、十二人は弟子たち全員を呼び集めてこう言った。「私たちが神のことばを後回しにして、食卓のことに仕えるのは良くありません。
 そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵に満ちた、評判の良い人たちを七人選びなさい。その人たちにこの務めを任せることにして、
 私たちは祈りと、みことばの奉仕に専念します。」
 この提案を一同はみな喜んで受け入れた。そして彼らは、信仰と聖霊に満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、そしてアンティオキアの改宗者ニコラオを選び、
 この人たちを使徒たちの前に立たせた。使徒たちは祈って、彼らの上に手を置いた。
 こうして、神のことばはますます広がっていき、エルサレムで弟子の数が非常に増えていった。また、祭司たちが大勢、次々と信仰に入った。

2023年6月25日
「選びの召命」  吉村恵理也師

 コリント人への手紙第一 1章26節ー31節

 兄弟たち、自分たちの召しのことを考えてみなさい。人間的に見れば知者は多くはなく、力ある者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。
 しかし神は、知恵ある者を恥じ入らせるために、この世の愚かな者を選び、強い者を恥じ入らせるために、この世の弱い者を選ばれました。
 有るものを無いものとするために、この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選ばれたのです。
 肉なる者がだれも御前で誇ることがないようにするためです。
 しかし、あなたがたは神によってキリスト・イエスのうちにあります。キリストは、私たちにとって神からの知恵、すなわち、義と聖と贖いになられました。
 「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりになるためです。

2023年6月18日
「神であるお方」  吉村恵理也師

 マルコの福音書 4章35節ー41節

 さてその日、夕方になって、イエスは弟子たちに「向こう岸へ渡ろう」と言われた。
 そこで弟子たちは群衆を後に残して、イエスを舟に乗せたままお連れした。ほかの舟も一緒に行った。
 すると、激しい突風が起こって波が舟の中にまで入り、舟は水でいっぱいに
なった。
 ところがイエスは、船尾で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして、「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」と言った。
 イエスは起き上がって風を𠮟りつけ、湖に「黙れ、静まれ」と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。
イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰が足りないのですか。」
 彼らは非常に恐れて、互いに言った。「風や湖までが言うことを聞くとは、
いったいこのお方はどなたなのだろうか。」

2023年6月11日
「真理にとどまる者」  山岸直生師

 ヨハネの手紙第一 2章18節ー29節

 幼子たち、今は終わりの時です。反キリストが来るとあなたがたが聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。それによって、今が終わりの時であると分かります。
 彼らは私たちの中から出て行きましたが、もともと私たちの仲間ではなかったのです。もし仲間であったなら、私たちのもとに、とどまっていたでしょう。しかし、出て行ったのは、彼らがみな私たちの仲間でなかったことが明らかにされるためだったのです。
 あなたがたには聖なる方からの注ぎの油があるので、みな真理を知っています。
 私がこのように書いてきたのは、あなたがたが真理を知らないからではなく、真理を知っているからです。また、偽りはすべて、真理から出ていないからです。
 偽り者とは、イエスがキリストであることを否定する者でなくてだれでしょう。御父と御子を否定する者、それが反キリストです。
 だれでも御子を否定する者は御父を持たず、御子を告白する者は御父も持っているのです。
 あなたがたは、初めから聞いていることを自分のうちにとどまらせなさい。もし初めから聞いていることがとどまっているなら、あなたがたも御子と御父のうちにとどまります。
 これこそ、御子が私たちに約束してくださったもの、永遠のいのちです。
 私はあなたがたを惑わす者たちについて、以上のことを書いてきました。
 しかし、あなたがたのうちには、御子から受けた注ぎの油がとどまっているので、だれかに教えてもらう必要はありません。その注ぎの油が、すべてについてあなたがたに教えてくれます。それは真理であって偽りではありませんから、あなたがたは教えられたとおり、御子のうちにとどまりなさい。
 さあ、子どもたち、キリストのうちにとどまりなさい。そうすれば、キリストが現れるとき、私たちは確信を持つことができ、来臨のときに御前で恥じることはありません。
 あなたがたは、神が正しい方であると知っているなら、義を行う者もみな神から生まれたことが分かるはずです。

2023年6月4日
「教会が建てられる」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 16章13節ー20節

 さて、ピリポ・カイサリアの地方に行かれたとき、イエスは弟子たちに「人々は人の子をだれだと言っていますか」とお尋ねになった。
 彼らは言った。「バプテスマのヨハネだと言う人たちも、エリヤだと言う人たちもいます。またほかの人たちはエレミヤだとか、預言者の一人だとか言っています。」
 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」
 シモン・ペテロが答えた。「あなたは生ける神の子キリストです。」 
 すると、イエスは彼に答えられた。「バルヨナ・シモン、あなたは幸いです。このことをあなたに明らかにしたのは血肉ではなく、天におられるわたしの父です。
 そこで、わたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。よみの門もそれに打ち勝つことはできません。
 わたしはあなたに天の御国の鍵を与えます。あなたが地上でつなぐことは天においてもつながれ、あなたが地上で解くことは天においても解かれます。」
 そのときイエスは弟子たちに、ご自分がキリストであることをだれにも言ってはならない、と命じれらた。

2023年5月28日
「御名の故にやめられない」  吉村恵理也師

 使徒の働き 5章33節ー42節

 これを聞いて、彼らは怒り狂い、使徒たちを殺そうと考えた。
 ところが、民全体に尊敬されている律法の教師で、ガマリエルというパリサイ人が議場に立ち、使徒たちをしばらく外に出すように命じ、
 それから議員たちに向かってこう言った。「イスラエルの皆さん、この者たちをどう扱うか、よく気をつけてください。
 先ごろテウダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、彼に従った男の数が四百人ほどになりました。しかし彼は殺され、従った者たちはみな散らされて、跡形もなくなりました。
 彼の後、住民登録の時に、ガリラヤ人のユダが立ち上がり、民をそそのかして反乱を起こしましたが、彼も滅び、彼に従った者たちもみな散らされてしまいました。
 そこで今、私はあなたがたに申し上げたい。このものたちから手を引き、放っておきなさい。もしその計画や行動が人間から出たものなら、自滅するでしょう。
 しかし、もしそれが神から出たものなら、彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすると、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」議員たちは彼の意見に従い、
 使徒たちを呼び入れて、むちで打ち、イエスの名によって語ってはならないと命じたうえで、釈放した。
 使徒たちは、御名のために辱められるに値する者とされたことを喜びながら、最高法院から出て行った。
 そして毎日、宮や家々でイエスがキリストであると教え、宣べ伝えることをやめなかった。

2023年5月21日
「主の後押し」  吉村恵理也師

 使徒の働き 5章27節ー32節

 彼らが使徒たちを連れて来て最高法院の中に立たせると、大祭司は使徒たちを尋問した。
 「あの名によって教えてはならないと厳しく命じておいたではないか。それなのに、何ということだ。おまえたちはエルサレム中に自分たちの教えを広めてしまった。そして、あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしている。」
 しかし、ペテロと使徒たちは答えた。「人に従うより、神に従うべきです。
 私たちの父祖の神は、あなたがたが木にかけて殺したイエスを、よみがえらせました。
 神は、イスラエルを悔い改めさせ、罪の赦しを与えるために、このイエスを導き手、また救い主として、ご自分の右に上げられました。
 私たちはこれらのことの証人です。神がご自分に従う者たちにお与えになった聖霊も証人です。」

2023年5月14日
「世に打ち勝つ者」  山岸直生師

 ヨハネの手紙第一 2章12節ー17節

  子どもたち。私があなたがたに書いているのは、
  イエスの名によって、
  あなたがたの罪が赦されたからです。
  父たち。私があなたがたに書いているのは、
  初めからおられる方を、
  あなたがたが知るようになったからです。
  若者たち。私があなたがたに書いているのは、
  あなたがたが悪い者に打ち勝ったからです。
  幼子たち。私があなたがたに書いてきたのは、
  あなたがたが
  御父を知るようになったからです。
  父たち。私があなたがたに書いてきたのは、
  初めからおられる方を、
  あなたがたが知るようになったからです。
  若者たち。私があなたがたに書いてきたのは、
  あなたがたが強い者であり、
  あなたがたのうちに神のことばがとどまり、
  悪い者に打ち勝ったからです。
 あなたは世も世にあるものも、愛してはいけません。もしだれかが世を愛しているなら、その人のうちに御父の愛はありません。
 すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢は、御父から出るものではなく、世から出るものだからです。
 世と、世の欲は過ぎ去ります。しかし、神のみこころを行う者は永遠に生き続けます。

2023年5月7日
「ねたみとの戦い」  吉村恵理也師

 使徒の働き 5章12節ー26節

 さて、使徒たちの手により、多くのしるしと不思議が人々の間で行われた。皆は心を一つにしてソロモンの回廊にいた。
 ほかの人たちはだれもあえて彼らの仲間に加わろうとはしなかったが、民は彼らを尊敬していた。
 そして、主を信じる者たちはますます増え、男も女も大勢になった。
 そしてついには、病人を大通りへ運び出し、寝台や寝床の上に寝かせて、ペテロが通りかかるときには、せめてその影だけでも、病人のだれかにかかるようにするほどになった。
 また、エルサレム付近の町々から大勢の人が、病人や、汚れた霊に苦しめられている人々を連れて集まって来た。その人々はみな癒された。
 そこで、大祭司とその仲間たち、すなわちサドカイ派の者たちはみな、ねたみに燃えて立ち上がり、
 使徒たちに手をかけて捕らえ、彼らを公の留置場に入れた。
 ところが、夜、主の使いが牢の戸を開け、彼らを連れ出し、
 「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばをすべて語りなさい。」と言った。
 彼らはこれを聞くと、夜明けごろ宮に入って教え始めた。一方、大祭司とその仲間たちは集まって、最高法院、すなわちイスラエルの子らの全長老会を招集し、使徒たちを引き出して来させるために、人を牢獄に遣わした。
 ところが、下役たちが行ってみると、牢の中に彼らはいなかった。それで引き返して、こう報告した。
 「牢獄は完全に鍵がかかっていて、番人たちが戸口に立っていました。しかし、開けてみると、中にはだれもいませんでした。」
 宮の守衛長や祭司長たちは、このことばを聞くと、いったいどうなることかと、使徒たちのことで当惑した。
 そこへ、ある人がやって来て、「ご覧ください。あなたがたが牢に入れた者たちが、宮の中に立って人々を教えています」と告げた。
 そこで、宮の守衛長は下役たちと一緒に出て行き、使徒たちを連れて来たが、手荒なことはしなかった。人々に石で打たれるのを恐れたのである。

2023年4月30日 会堂での礼拝を行ないます
「御国の雛型」  吉村恵理也師

 使徒の働き 4章32節ー5章11節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて、信じた大勢の人々は心と思いを一つにして、だれ一人自分が所有しているものを自分のものと言わず、すべてを共有していた。
 使徒たちは、主イエスの復活を大きな力をもって証しし、大きな恵みが彼ら全員の上にあった。
 彼らの中には、一人も乏しいものがいなかった。地所や家を所有している者はみな、それを売り、その代金を持って来て、
 使徒たちの足もとに置いた。その金が、必要に応じてそれぞれに分け与えられたのであった。
 キプロス生まれのレビ人で、使徒たちにバルナバ(訳すと、慰めの子)と呼ばれていたヨセフも、
 所有していた畑を売り、その代金を持って来て、使徒たちの足もとに置いた。
 ところが、アナニアという人は、妻のサッピラとともに土地を売り、
 妻も承知のうえで、代金の一部を自分のために取っておき、一部だけを持って来て、使徒たちの足もとに置いた。
 すると、ペテロは言った。「アナニア。なぜあなたはサタンに心を奪われて聖霊を欺き、地所の代金の一部を自分のために取っておいたのか。
 売らないでおけば、あなたのものであり、売った後でも、あなたの自由になったではないか。どうして、このようなことを企んだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」
 このことばを聞くと、アナニアは倒れて息が絶えた。これを聞いたすべての人たちに、大きな恐れが生じた。
 若者たちは立ち上がって彼のからだを包み、運び出して葬った。
 さて、三時間ほどたって、アナニアの妻がこの出来事を知らずに入って来た。
 ペテロは彼女に言った。「あなたがたは地所をこの値段で売ったのか。私に言いなさい。」彼女は「はい、その値段です。」と言った。
 そこでペテロは彼女に言った。「なぜあなたがたは、心を合わせて主の御霊を試みたのか。見なさい。あなたの夫を葬った人たちの足が戸口まで来ている。彼らがあなたを運び出すことになる。」
 すると、即座に彼女はペテロの足もとに倒れて、息絶えた。入って来た若者たちは、彼女が死んでいるのを見て運び出し、夫のそばに葬った。
 そして、教会全体と、このことを聞いたすべての人たちに、大きな恐れが生じた。

2023年4月23日 会堂での礼拝を行ないます
「大胆に宣べる」  吉村恵理也師

 使徒の働き 4章23節ー31節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて、釈放された二人は仲間のところに行き、祭司長たちや長老たちが彼らに言ったことを残らず報告した。
 これを聞いた人々は心を一つにして、神に向かって声を上げた。「主よ。あなたは天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた方です。
 あなたは聖霊によって、あなたのしもべであり私たちの父であるダビデの口を通して、こう言われました。
  『なぜ、異邦人たちは騒ぎ立ち、
  もろもろの国民はむなしいことを企むのか。
  地の王たちは立ち構え、
  君主たちは相ともに集まるのか、
  主と、主に油注がれた者に対して。』
 事実、ヘロデとポンティオ・ピラトは、異邦人たちやイスラエルの民とともに、あなたが油を注がれた、あなたの聖なるしもべイエスに逆らってこの都に集まり、
 あなたの御手とご計画によって、起こるように前もって定められていたことすべてを行いました。
 主よ、今、彼らの脅かしをご覧になって、しもべたちにあなたのみことばを大胆に語らせてください。
 また、御手を伸ばし、あなたの聖なるしもべイエスの名によって、癒やしとしるしと不思議を行わせてください。」
 彼らが祈り終えると、集まっていた場所が揺れ動き、一同は聖霊に満たされ、神のことばを大胆に語り出した。

2023年4月16日 会堂での礼拝を行ないます
「神の愛を全うする者」  山岸直生師

 ヨハネの手紙第一 2章1節ー11節(聖書新改訳2017版を使用します)

 私の子どもたち。私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。しかし、もしだれかが罪を犯したなら、私たちには、御父の前でとりなしてくださる方、義なるイエス・キリストがおられます。
 この方こそ、私たちの罪のための、いや、私たちの罪だけでなく、世全体の罪のための宥めのささげ物です。
 もし私たちが神の命令を守っているなら、それによって、自分が神を知っていることが分かります。
 神を知っていると言いながら、その命令を守っていない人は、偽り者であり、その人のうちに真理はありません。
 しかし、だれでも神のことばを守っているなら、その人のうちには神の愛が確かに全うされているのです。それによって、自分が神のうちにいることが分かります。
 神のうちにとどまっていると言う人は、自分もイエスが歩まれたように歩まなければなりません。
 愛する者たち。私があなたがたに書いているのは、新しい命令ではなく、あなたがたが初めから持っていた古い命令です。その古い命令とは、あなたがたがすでに聞いているみことばです。
 私は、それを新しい命令として、もう一度あなたがたに書いているのです。それはイエスにおいて真理であり、あなたがたにおいても真理です。闇が消え去り、まことの光がすでに輝いているからです。
 光の中にいると言いながら自分の兄弟を憎んでいる人は、今でもまだ罪の中にいるのです。
 自分の兄弟を愛している人は光の中にとどまり、その人のうちにはつまずきがありません。
 しかし、自分の兄弟を憎んでいる人は闇の中にいて、闇の中を歩み、自分がどこへ行くのかが分かりません。闇が目を見えなくしたからです。

2023年4月9日 会堂での礼拝を行ないます
「復活の事実」  吉村恵理也師

 ルカの福音書 24章1節ー9節(聖書新改訳2017版を使用します)

 週の初めの日の明け方早く、彼女たちは準備しておいた香料を持って墓に来た。
 見ると、石が墓からわきに転がされていた。
 そこで中に入ると、主イエスのからだは見当たらなかった。
 そのため途方に暮れていると、見よ、まばゆいばかりの衣を着た人が二人、近くに来た。
 彼女たちは恐ろしくなって、地面に顔を伏せた。すると、その人たちはこう言った。「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に探すのですか。
 ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話しになったことを思い出しなさい。
 人の子は必ず罪人たちの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえると言われたでしょう。」
 彼女たちはイエスのことばを思い出した。
 そして墓から戻って、十一人とほかの人たち全員に、これらのことを報告した。

2023年4月2日 会堂での礼拝を行ないます
「絶望の先にある成就」  吉村恵理也師

 マルコの福音書 15章34節ー38節(聖書新改訳2017版を使用します)

 そして三時に、イエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」訳すと「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。
 そばに立っていた人たちの何人かがこれを聞いて言った。「ほら、エリヤを呼んでいる。」
 すると一人が駆け寄り、海綿に酸いぶどう酒を含ませて、葦の棒に付け、「待て。エリヤが降ろしに来るか見てみよう」と言って、イエスに飲ませようとした。
 しかし、イエスは大声をあげて、息を引き取られた。
 すると、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。

2023年3月26日 会堂での礼拝を行ないます
「友愛と相互愛」  吉村恵理也師

 ヨハネの福音書 12章12節ー18節(聖書新改訳2017版を使用します)

 その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞いて、
 なつめ椰子の枝を持って迎えに出て行き、こう叫んだ。
 「ホサナ。
 祝福あれ、主の御名によって来られる方に。
 イスラエルの王に。」
 イエスはろばの子を見つけて、それに乗られた。次のように書かれているとおりである。
  「恐れるな、娘シオン。
  見よ、あなたの王が来られる。
  ろばの子に乗って。」
 これらのことは、初め弟子たちには分からなかった。しかし、イエスが栄光を受けられた後、これがイエスについて書かれていたことで、それを人々がイエスに行ったのだと、彼らは思い起した。
 さて、イエスがラザロを墓から呼び出して、死人の中からよみがえらせたときにイエスと一緒にいた群衆は、そのことを証しし続けていた。
 群衆がイエスを出迎えたのは、イエスがこのしるしを行われたことを聞いたからであった。

2023年3月19日 会堂での礼拝を行ないます
「父なる神は子なるキリスト」  吉村恵理也師

 ヨハネの福音書 14章8節ー12節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ピリポはイエスに言った。「主よ、私たちに父を見せてください。そうすれば満足します。」
 イエスは彼に言われた。「ピリポ、こんなに長い間、あなたがたと一緒にいるのに、わたしを知らないのですか。わたしを見た人は、父を見たのです。どうしてあなたは、『私たちに父を見せてください』と言うのですか。
 わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられることを、信じていないのですか。わたしがあなたがたに言うことばは、自分から話しているのではありません。わたしのうちにおられる父が、ご自分のわざを行っておられるのです。
 わたしが父のうちにいて、父がわたしのうちにおられると、わたしが言うのを信じなさい。信じられないのなら、わざのゆえに信じなさい。
 まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしを信じる者は、わたしが行うわざを行い、さらに大きなわざを行います。わたしが父のもとに行くからです。

2023年3月12日 会堂での礼拝を行ないます
「光の中を歩む」  吉村恵理也師

 ヨハネの手紙第一 1章1節ー10節(聖書新改訳2017版を使用します)

 初めからあったもの、私たちが聞いたもの、自分の目で見たもの、じっと見つめ、自分の手でさわったもの、すなわち、いのちのことばについて。
 このいのちが現れました。御父とともにあり、私たちに現れたこの永遠のいのちを、私たちは見たので証しして、あなたがたに伝えます。
 私たちが見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えます。あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父また御子イエス・キリストとの交わりです。
 これらのことを書き送るのは、私たちの喜びが満ちあふれるためです。
 私たちがキリストから聞き、あなたがたに伝える使信は、神は光であり、神には闇が全くないということです。
 もし私たちが、神と交わりがあると言いながら、闇の中を歩んでいるなら、私たちは偽りを言っているのであり、真理を行っていません。
 もし私たちが、神が光の中におられるように、光の中を歩んでいるなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血がすべての罪から私たちをきよめてくださいます。
 もし自分には罪がないと言うなら、私たちは自分自身を欺いており、私たちのうちに真理はありません。
 もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。
 もし罪を犯したことがないと言うなら、私たちは神を偽り者とすることになり、私たちのうちに神のことばはありません。

 

2023年3月5日 会堂での礼拝を行ないます
「良い導き手」  吉村恵理也師

 ヨハネの福音書 10章6節ー18節(聖書新改訳2017版を使用します)

 イエスはこの比喩を彼らに話されたが、彼らは、イエスが話されたことが何のことなのか、分からなかった。
 そこで、再びイエスは言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしは羊たちの門です。
 わたしの前に来た者はたちはみな、盗人であり強盗です。羊たちは彼らの言うことを聞きませんでした。
 わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。
 盗人が来るのは、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするためにほかなりません。わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。
 わたしは良い牧者です。良い牧者は羊たちのためにいのちを捨てます。
 牧者でない雇い人は、羊たちが自分のものではないので、狼が来るのを見ると、置き去りにして逃げてしまいます。それで、狼は羊たちを奪ったり散らしたりします。
 彼は雇い人で、羊たちのことを心にかけていないからです。
 わたしは良い牧者です。わたしはわたしのものを知っており、わたしのものは、わたしを知っています。
 ちょうど、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じです。また、わたしは羊たちのために自分のいのちを捨てます。
 わたしにはまた、この囲いに属さないほかの羊たちがいます。それらも、わたしは導かなければなりません。その羊たちはわたしの声に聴き従います。そして、一つの群れ、一人の牧者となるのです。
 わたしが再びいのちを得るために自分の命を捨てるからこそ、父はわたしを愛して下さいます。
 だれも、わたしからいのちを取りません。わたしが自分からいのちを捨てるのです。わたしには、それを捨てる権威があり、再び得る権威があります。わたしはこの命令を、わたしの父から受けたのです。」

2023年2月26日 会堂での礼拝を行ないます
「土台と礎」  吉村恵理也師

 ルカの福音書 6章47節ー49節(聖書新改訳2017版を使用します)

 わたしのもとに来て、わたしのことばを聞き、それを行う人がみな、どんな人に似ているか、あなたがたに示しましょう。
 その人は、地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を据えて、家を建てた人に似ています。洪水になり、川の水がその家に押し寄せても、しっかり建てられていたので、びくともしませんでした。
 しかし、聞いても行わない人は、土台なしで地面に家を建てた人に似ています。川の水が押し寄せると、家はすぐに倒れてしまい、その壊れ方はひどいものでした。」

2023年2月19日 会堂での礼拝を行ないます
「神への応答」  山岸直生師

 コリント人への手紙Ⅱ 9章8節(聖書新改訳2017版を使用します)

 神はあなたがたに、あらゆる恵みをあふれるばかりに与えることがおできになります。あなたがたが、いつもすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれるようになるためです。

2023年2月12日 会堂での礼拝を行ないます
「主を呼び求める生活」  吉村恵理也師

 詩篇 116篇12節ー19節(聖書新改訳2017版を使用します)

 主が私に良くしてくださったすべてに対し
 私は主に何と応えたらよいのでしょう。
 私は救いの杯を掲げ
 主の御名を呼び求めます。
 私は自分の誓いを主に果たします。
 御民すべての目の前で。
 主の聖徒たちの死は 主の目に尊い。
 ああ 主よ 私はまことにあなたのしもべです。
 あなたのしもべ あなたのはしための子です。
 あなたは私のかせを解いてくださいました。
 私はあなたに感謝のいけにえを献げ
 主の御名を呼び求めます。
 私は自分の誓いを主に果たします。
 御民すべての目の前で。
 主の家の大庭で。
 エルサレムよ あなたのただ中で。
 ハレルヤ。

2023年2月5日 会堂での礼拝を行ないます
「朝露の信仰」  吉村恵理也師

 詩篇 110篇1節ー7節(聖書新改訳2017版を使用します)

 主は 私の主に言われた。
 「あなたは わたしの右の座に着いていなさい。
 わたしがあなたの敵を
 あなたの足台とするまで。」
 主はあなたの力の杖を シオンから伸ばされる・
 「あなたの敵のただ中で治めよ」と。
 あなたの民は あなたの戦いの日に喜んで仕える。
 聖なる威光をまとって 夜明け前から。
 あなたの若さは朝露のようだ。

 主は誓われた。思い直されることはない。
 「あなたは メルキゼデクの例に倣い
 とこしえに祭司である。」
 あなたの右におられる主は
 御怒りの日に 王たちを打ち砕かれる。
 国々をさばき 屍で満たし
 広い地を治める首領を打ち砕かれる。
 王は道の傍らで 流れから水を飲まれる。
 こうして その頭を高く上げられる。

2023年1月29日 会堂での礼拝を行ないます
「心の奥底にある嘆き」  吉村恵理也師

 詩篇 102篇18節ー28節(聖書新改訳2017版を使用します)

 このことが 後の世代のために書き記され
 新しく造られる民が主を賛美しますように。
 主は その聖なるいと高き所から見下ろし
 天から地の上に目を注がれました。
 捕らわれ人のうめきを聞き
 死に定められた者たちを解き放つために。
 人々が 主の御名をシオンで
 主の誉れをエルサレムで語り告げるために。
 諸国の民や王国が 一つに集められて
 主に仕えるために。

 主は 私の力を道の半ばで弱らせ
 私の日数を短くされました。
 私は申し上げます。
 「私の神よ 私の日の半ばで
 私を取り去らないでください。
 あなたの年は代々に至ります。
 あなたは はるか昔に地の基を据えられました。
 天も あなたの御手のわざです。
 これらのものは滅びます。
 しかしあなたは とこしえの方です。
 すべてのものは 衣のようにすり切れます。
 外套のように あなたがそれらを取り替えられると
 それらはすっかり変えられます。
 しかし あなたは変わることがなく
 あなたの年は尽きることがありません。
 あなたのしもべたちの子らは 住まいを定め
 彼らの裔は 御前に堅く立てられます。」

 

2023年1月22日 会堂での礼拝を行ないます
「憎む心が安らぎを得るために」  吉村恵理也師

 詩篇 101篇1節ー8節(聖書新改訳2017版を使用します)

 恵みとさばきを 私は歌います。
 主よ あなたにほめ歌を歌います。
 私は 全き道に心を留めます。
 いつあなたは 私のところに来てくださいますか。
 私は家の中を 全き心で行き来します。
 私は 目の前に卑しいことを置きません。
 私は 曲がったわざを憎み
 それが私に まといつくことはありません。
 曲がった心は私から遠ざかります。
 私は悪を知ろうともしません。
 陰で自分の隣人をそしる者を 私は滅ぼします。
 高ぶる目とおごる心に 耐えることはできません。

 私の目は この国の忠実な人たちに注がれます。
 彼らが私とともに住むために。
 全き道を歩む者
 その人は私に仕えます。
 欺きを行う者は
 私の家の中に住むことはなく
 偽りを語る者は
 私の目の前に 堅く立つことはありません。
 朝ごとに 私は国の中の悪しき者を
 ことごとく滅ぼし
 主の都から 不法を行う者を
 ことごとく断ち切ります。

2023年1月15日 会堂での礼拝を行ないます
「水の上のパン」  山岸直生師

 伝道者の書 11章1節ー6節(聖書新改訳2017版を使用します)

 あなたのパンを水の上に投げよ。
 ずっと後の日になって、
 あなたはそれを見出す。
 あなたの受ける分を七、八人に分けておけ。
 地上でどんなわざわいが起こるかを
 あなたは知らないのだから。
 濃い雲が雨で満ちると、それは地上に降り注ぐ。
 木が南風や北風で倒れると、
 その木は倒れた場所にそのまま横たわる。
 風を警戒している人は種を蒔かない。
 雨雲を見ている人は刈り入れをしない。

 あなたは妊婦の胎内の骨々のことと同様に、
 風の道がどのようなものかを知らない。
 そのように、あなたは
 一切を行われる神のみわざを知らない。
 朝にあなたの種を蒔け。
 夕方にも手を休めてはいけない。
 あなたは、あれかこれか
 どちらが成功するのか、
 あるいは両方とも同じようにうまくいくのかを
 知らないのだから。 

2023年1月8日 会堂での礼拝を行ないます
「キリストによって育まれる」  吉村恵理也師

 コロサイ人への手紙 2章16節ー23節(聖書新改訳2017版を使用します)

 こういうわけですから、食べ物と飲み物について、あるいは祭りや新月や安息日のことで、だれかがあなたがたを批判することがあってはなりません。
 これらは、来たるべきものの影であって、本体はキリストにあります。
 自己卑下や御使い礼拝を喜んでいる者が、あなたがたを断罪することがあってはなりません。彼らは自分が見た幻に拠り頼み、肉の思いによっていたずらに思い上がって、
 かしらにしっかり結びつくことをしません。このかしらがもとになって、からだ全体は節々と筋によって支えられ、つなぎ合わされ、神に育てられて成長していくのです。
 もしあなたがたがキリストとともに死んで、この世のもろもろの霊から離れたのなら、どうして、まだこの世に生きているかのように、
 「つかむな、味わうな、さわるな」といった定めに縛られるのですか。
 これらはすべて、使ったら消滅するものについての定めで、人間の戒めや教えによるものです。
 これらの定めは、人間の好き勝手な礼拝、自己卑下、肉体の苦行のゆえに知恵のあることのように見えますが、何の価値もなく、肉を満足させるだけです。

2023年1月1日 会堂での礼拝を行ないます
「主にある交わりの回復」  吉村恵理也師

 コリント人への手紙第一 1章9節(聖書新改訳2017版を使用します)

 神は真実です。その神に召されて、あなたがたは神の御子、私たちの主イエス・キリストとの交わりに入れられたのです。

2022年12月25日 会堂での礼拝を行ないます
「神の栄光とみこころにかなう人」  吉村恵理也師

 ルカの福音書 2章8節ー2章19節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
  「いと高き所で、栄光が神にあるように。
  地の上で、平和が、
  みこころにかなう人々にあるように。」
 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。

2022年12月18日 会堂での礼拝を行ないます
「恵みによる子ども」  吉村恵理也師

 ルカの福音書 1章26節ー1章38節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて、その六か月目に、御使いガブリエルが神から遣わされて、ガリラヤのナザレという町の一人の処女のところに来た。
 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリアといった。
 御使いは入って来ると、マリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」
 しかし、マリアはこのことばにひどく戸惑って、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。
 すると、御使いは彼女に言った。「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。
 見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。
 その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。
 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」
 マリアは御使いに言った。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」
 御使いは彼女に答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なるもの、神の子と呼ばれます。
 見なさい。あなたの親類のエリザベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。
 神にとって不可能なことは何もありません。」
 マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」すると、御使いは彼女から去って行った。 

2022年12月11日 会堂での礼拝を行ないます
「律法と愛」  山岸直生師

 マタイの福音書 1章18節ー1章25節(聖書新改訳2017版を使用します)

 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。
 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。
 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。
 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
 このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。
  「見よ。処女が身ごもっている。
  そして男の子を産む。
  その名はインマヌエルと呼ばれる。」
それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
 ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れたが、
 子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そしてその子の名をイエスとつけた。 

2022年12月4日 会堂での礼拝を行ないます
「救い主は誰の子か」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 1章1節ー1章6節(聖書新改訳2017版を使用します)

 アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。
 アブラハムがイサクを生み、イサクがヤコブを生み、ヤコブがユダとその兄弟たちを生み、
 ユダがタマルによってぺレツとゼラフを生み、ぺレツがヘツロンを生み、ヘツロンがアラムを生み、
 アラムがアミナダブを生み、アミナダブがナフションを生み、ナフションがサルマを生み、
 サルマがラハブによってボアズを生み、ボアズがルツによってオベデを生み、オベデがエッサイを生み、エッサイがダビデ王を生んだ。
 ダビデがウリヤの妻によってソロモンを生み、

 マタイの福音書 1章16節ー1章17節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。
 それで、アブラハムからダビデまでが全部で十四代、ダビデからバビロン捕囚までが十四代、バビロン捕囚からキリストまでが十四代となる。

2022年11月27日 会堂での礼拝を行ないます
「逆境における待ち方」  吉村恵理也師

 ミカ書 5章1節ー5章4節(聖書新改訳2017版を使用します)

 今、軍勢をなす娘よ、勢ぞろいせよ。
 包囲網が私たちに対して設けられた。
 彼らは、イスラエルをさばく者の頬を
 杖で打つ。

 「ベツレヘム・エフラテよ、
 あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。
 だが、あなたからわたしのために
 イスラエルを治める者が出る。
 その出現は昔から、
 永遠の昔から定まっている。」

 それゆえ、彼らはそのままにしておかれる。
 産婦が子を産む時まで。
 そのとき、彼の兄弟のほかの者は
 イスラエルの子らのもとに帰る。
 彼は立って、主の力と、
 彼の神、主の御名の威光によって群れを飼う。
 そして彼らは安らかに住まう。
 今や彼の威力が、地の果ての果てまで及ぶからだ。

2022年11月20日 会堂での礼拝を行ないます
「洗礼の喜び」  吉村恵理也師

 マルコの福音書 1章9節ー1章11節(聖書新改訳2017版を使用します)

 そのころ、イエスはガリラヤのナザレからやって来て、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けられた。
 イエスは、水の中から上がるとすぐに、天が裂けて御霊が鳩のようにご自分に降って来るのをご覧になった。
 すると天から声がした。「あなたはわたしの愛する子。わたしはあなたを喜ぶ。」

2022年11月13日 会堂での礼拝を行ないます
「神の御名の力強さ」  山岸直生師

 詩篇 8篇1節ー8篇9節(聖書新改訳2017版を使用します)

 主よ 私たちの主よ
 あなたの御名は全地にわたり
 なんと力に満ちていることでしょう。
 あなたのご威光は天でたたえられています。
 幼子たち 乳飲み子たちの口を通して
 あなたは御力を打ち立てられました。
 あなたに敵対する者に応えるため
 復讐する敵を鎮めるために。
 
 あなたの指のわざである あなたの天
 あなたが整えられた月や星を見るに
 人とは何ものなのでしょう。
 あなたが心に留められるとは。
 人の子とはいったい何ものなのでしょう。
 あなたが顧みてくださるとは。
 
 あなたは 人を御使いより
 わずかに欠けがあるものとし
 これに栄光と誉れの冠を
 かぶらせてくださいました。
 あなたの御手のわざを人に治めさせ
 万物を彼の足の下に置かれました。
 羊も牛もすべて また野の獣も
 空の鳥 海の魚 海路を通うものも。

 主よ 私たちの主よ
 あなたの御名は全地にわたり
 なんと力に満ちていることでしょう。

2022年11月6日 会堂での礼拝を行ないます
「主のおしえに生きる人」  吉村恵理也師

 ルカの福音書 24章25節ー24章34節(聖書新改訳2017版を使用します)

 そこでイエスは彼らに言われた。「ああ、愚かな者たち。心が鈍くて、預言者たちの言ったことすべてを信じられない者たち。
 キリストは必ずそのような苦しみを受け、それから、その栄光に入るはずだったのではありませんか。」
 それからイエスは、モーセやすべての預言者たちから始めて、ご自分について聖書全体に書いてあることを彼らに説き明かされた。
 彼らは目的の村の近くに来たが、イエスはもっと先まで行きそうな様子であった。
 彼らが、「一緒にお泊まりください。そろそろ夕刻になりますし、日もすでに傾いています。」と言って強く勧めたので、イエスは彼らと共に泊まるため、中に入られた。
 そして彼らと食卓に着くと、イエスはパンを取って神をほめたたえ、裂いて彼らに渡された。
 すると彼らの目が開かれ、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった。
 二人は話し合った。「道々お話しくださる間、私たちに聖書を説き明かしてくださる間、私たちの心は内で燃えていたではないか。」
 二人はただちに立ち上がり、エルサレムに戻った。すると、十一人とその仲間が集まって、
 「本当に主はよみがえって、シモンに姿を現された」と話していた。

2022年10月30日 会堂での礼拝を行ないます
「輝き続ける主の栄光」  吉村恵理也師

 ヨハネの黙示録 22章1節ー22章5節(聖書新改訳2017版を使用します)

 御使いはまた、水晶のように輝く、いのちの水の川を私に見せた。川は神と子羊の御座から出て、
 都の大通りの中央を流れていた。こちら側にも、あちら側にも、十二の実をならせるいのちの木があって、毎月一つの実を結んでいた。その木の葉は諸国の民を癒やした。
 もはや、のろわれるものは何もない。神と子羊の御座が都の中にあり、神のしもべたちは神に仕え、
 御顔を仰ぎ見る。また、彼らの額には神の御名が記されている。
 もはや夜がない。神である主が彼らを照らされるので、ともしびの光も太陽の光もいらない。彼らは世々限りなく王として治める。




2022年10月23日 会堂での礼拝を行ないます
「空の鳥を見よ、野の花を見よ」  稲垣俊也師

 マタイの福音書 6章25節ー6章34節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ですから、わたしはあなたがたに言います。何を食べようか何を飲もうかと、自分のいのちのことで心配したり、何を着ようかと、自分のからだのことで心配したりするのはやめなさい。いのちは食べ物以上のもの、からだは着る物以上のものではありませんか。
 空の鳥を見なさい。種まきもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。それでも、あなたがたの天の父は養っていてくださいます。あなたがたはその鳥よりも、ずっと価値があるではありませんか。
 あなたがたのうちだれが、心配したからといって、少しでも自分のいのちを延ばすことができるでしょうか。
 なぜ着る物のことで心配するのですか。野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。
 しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装っていませんでした。
 今日あっても明日は炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。信仰の薄い人たちよ。
 ですから、何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと言って、心配しなくてよいのです。
 これらのものはすべて、異邦人が切に求めているものです。あなたがたにこれらのものすべてが必要であることは、あなたがたの天に父が知っておられます。
 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
 ですから、明日のことまで心配しなくてよいのです。明日のことは明日が心配します。苦労はその日その日に十分あります。

2022年10月16日 会堂での礼拝を行ないます
「脅しに屈しない秘訣」  吉村恵理也師

 ローマ人への手紙 8章12節ー8章17節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ですから、兄弟たちよ、私たちには義務があります。肉に従って生きなければならないという、肉に対する義務ではありません。
 もし肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬことになります。しかし、もし御霊によってからだの行いを殺すなら、あなたがたは生きます。
 神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです。
 あなたがたは、人を再び恐怖に陥れる、奴隷の霊を受けたのではなく、子とする御霊を受けたのです。この御霊によって、私たちは「アバ、父」と叫びます。
 御霊ご自身が、私たちの霊とともに、私たちが神の子どもであることを証ししてくださいます。
 子どもであるなら、相続人でもあります。私たちはキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているのですから、神の相続人であり、キリストともに共同相続人なのです。

2022年10月9日 会堂での礼拝を行ないます
「見よ、あなたがたの神を」  永井創世主事

 イザヤ書 40章6節ー40章11節(聖書新改訳2017版を使用します)

 「叫べ」と言う者の声がする。
 「何と叫びましょうか」と人は言う。
 「人はみな草のよう。
 その栄えはみな野の花のようだ。
 主の息吹がその上に吹くと、
 草はしおれ、花は散る。
 まことに民は草だ。
 草はしおれ、花は散る。
 しかし、私たちの神のことばは永遠に立つ。」

 シオンに良い知らせを伝える者よ、
 高い山に登れ。
 エルサレムに良い知らせを伝える者よ、
 力の限り声をあげよ。
 声をあげよ。恐れるな。
 ユダの町々に言え。
 「見よ、あなたがたの神を。」
 見よ。神である主は力をもって来られ、
 その御腕で統べ治める。
 見よ。その報いは主とともにあり、
 その報酬は主の御前にある。
 主は羊飼いのように、その群れを飼い、
 御腕に子羊を引き寄せ、懐に抱き、
 乳を飲ませる羊を優しく導く。

2022年10月2日 会堂での礼拝を行ないます
「正しい声に聴く」  吉村恵理也師

 使徒の働き 4章15節ー4章22節(聖書新改訳2017版を使用します)

 彼らは二人に議場の外に出るように命じ、協議して言った。
 「あの者たちをどうしようか。あの者たちによって著しいしるしが行われたことは、エルサレムのすべての住民に知れ渡っていて、われわれはそれを否定しようもない。
 しかし、これ以上民の間に広まらないように、今後だれにもこの名によって語ってはならない、と彼らを脅しておこう。」
 そこで、彼らは二人を呼んで、イエスの名によって語ることも教えることも、いっさいしてはならないと命じた。
 しかし、ペテロとヨハネは彼らに答えた。「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従う方が、神の御前に正しいかどうか、判断してください。
 私たちは、自分たちが見たことや聞いたことを話さないわけにはいきません。」
 そこで彼らは、二人をさらに脅したうえで釈放した。それは、皆の者がこの出来事のゆえに神をあがめていたので、人々の手前、二人をばっする術がなかったからである。
 このしるしによって癒された人は、四十歳を過ぎていた。

2022年9月25日 会堂での礼拝を行ないます
「強くあれ、そして、賛美せよ」  篠原哲二師

 ヨシュア記 1章6節ー1章9節(聖書新改訳2017版を使用します)

 強くあれ。雄々しくあれ。あなたはわたしが父祖たちに与えると誓った地を、この民に受け継がせなければならないからだ。
 ただ強くあれ。雄々しくあれ。わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法のすべてを守り行うためである。これを離れて、右にも左にもそれてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたが栄えるためである。
 このみおしえの書をあなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさめ。そのうちに記されていることすべてを守り行うためである。そのとき、あなたは自分がすることで繁栄し、そのとき、あなたは栄えるからである。
 わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにおられるのだから。」

2022年9月18日 会堂での礼拝を行ないます
「キリストの証には力がある」  吉村恵理也師

 使徒の働き 4章1節ー4章14節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ペテロとヨハネが民に話していると、祭司たち、宮の守衛長、サドカイ人たちが二人のところにやって来た。
 彼らは、二人が民を教え、イエスを例にあげて死者の中からの復活を宣べ伝えていることに苛立ち、
 二人に手をかけて捕らえた。そして、翌日まで留置することにした。すでに夕方だったからである。
 しかし、話を聞いた人々のうち大勢が信じ、男の数が五千人ほどになった。
 翌日、民の指導者たち、長老たち、律法学者たちは、エルサレムに集まった。
 大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレクサンドロと、大祭司の一族もみな出席した。
 彼らは二人を真ん中に立たせて、「おまえたちは何の権威によって、また、だれの名によってあのようなことをしたのか」と尋問した。
 そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。「民の指導者たち、ならびに長老の方々。
 私たちが今日取り調べを受けているのが、一人の病人に対する良いわざと、その人が何によって癒されたのかということのためなら、
 皆さんも、またイスラエルのすべての民も、知っていただきたい。この人が治ってあなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名によることです。
 『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石、それが要の石となった』というのは、この方のことです。
 この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」
 彼らはペテロとヨハネの大胆さを見、また二人が無学な普通の人であるのを知って驚いた。また、二人がイエスとともにいたのだということも分かってきた。
 そして、癒された人が二人と一緒に立っているのを見ては、返すことばもなかった。

2022年9月11日 会堂での礼拝を行ないます
「絶望ではなく希望を」  山岸直生師

 エレミヤ書 29章10節ー29章14節(聖書新改訳2017版を使用します)

 まことに、主はこう言われる。『バビロンに七十年が満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにいつくしみの約束を果たして、あなたがたをこの場所に帰らせる。
 わたし自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている——主のことば——。それはわざわいではなく平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
 あなたがたがわたしに呼びかけ、来て、わたしに祈るなら、わたしはあなたがたに耳を傾ける。
 あなたがたがわたしを捜し求めるとき、心を尽くしてわたしを求めるなら、わたしを見つける。
 わたしはあなたがたに見出される——主のことば——。わたしは、あなたがたを元どおりにする。あなたがたを追い散らした先のあらゆる国々とあらゆる場所から、あなたがたを集める——主のことば——。わたしはあなたがたを、引いて行った先から元の場所へ帰らせる。』

2022年9月4日 会堂での礼拝を行ないます
「預言と契約」  吉村恵理也師

 使徒の働き 3章17節ー3章26節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて兄弟たち。あなたがたが、自分たちの指導者たちと同様に、無知のためにあのような行いをしたことを、私は知っています。
 しかし神は、すべての預言者たちの口を通してあらかじめ告げておられたこと、すなわち、キリストの受難をこのように実現されました。
 ですから、悔い改めて神に立ち返りなさい。そうすれば、あなたがたの罪はぬぐい去られます。
 そうして、主の御前から回復の時が来て、あなたがたのためにあらかじめキリストとして定められていたイエスを、主は遣わしてくださいます。
 このイエスは、神が昔からその聖なる予言者たちの口を通して語られた、万物が改まる時まで、天にとどまっていなければなりません。
 モーセはこう言いました。『あなたがたの神、主は、あなたがたの同胞の中から、私のような一人の預言者をあなたがたのために起こされる。彼があなたがたに告げることすべてに聞き従わなければならない。
 その予言者に聞き従わないものはだれでも、自分の民から断ち切られる。』
 また、サムエルをはじめ、彼に続いて語った預言者たちもみな、今の時について告げ知らせました。
 あなたがたは預言者たちの子であり、契約の子です。この契約は、神がアブラハムに『あなたの子孫によって、地のすべての民族は祝福を受けるようになる』と言って、あなたがたの父祖たちと結ばれたものです。
 神はまず、そのしもべを立てて、あなたがたに遣わされました。その方が、あなたがた一人ひとりを悪から立ち返らせて、祝福にあずからせてくださるのです。」

2022年8月28日 会堂での礼拝を行ないます
「夏季シリーズ③ 祈りとは何か?」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 6章6節ー6章8節(聖書新改訳2017版を使用します)

 あなたが祈るときは、家の奥の自分の部屋に入りなさい。そして戸を閉めて、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたところで見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
 また、祈るとき、異邦人のように、同じことばをただ繰り返してはいけません。彼らは、ことば数が多いことで聞かれると思っているのです。
 ですから、彼らと同じようにしてはいけません。あなたがたの父は、あなたがたが求める前から、あなたがたに必要なものを知っておられるのです。

 マタイの福音書 6章33節ー6章34節(聖書新改訳2017版を使用します)

 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
 ですから、明日のことまで心配しなくて良いのです。明日のことは明日が心配します。苦労はその日その日に十分あります。

2022年8月21日 会堂での礼拝を行ないます
「夏季シリーズ② 説教とは何か?」  吉村恵理也師

 出エジプト記 3章1節ー3章12節(聖書新改訳2017版を使用します)

 モーセは、ミディアンの祭司、しゅうとイテロの羊を飼っていた。彼はその群れを荒野の奥まで導いて、神の山ホレブにやって来た。
 すると主の使いが、柴の茂みのただ中の、燃える炎の中で彼に現れた。彼が見ると、なんと、燃えているのに柴は燃え尽きていなかった。
 モーセは思った。「近寄って、この大いなる光景を見よう。なぜ柴が燃え尽きないのだろう。」
 主は、彼が横切って見に来るのをご覧になった。神は柴の茂みの中から彼に「モーセ、モーセ」と呼びかけられた。彼は「はい、ここにおります」と答えた。
 神は仰せられた。「ここに近づいてはならない。あなたの履き物を脱げ。あなたの立っている場所は聖なる地である。」
 さらに仰せられた。「わたしはあなたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」モーセは顔を隠した。神を仰ぎ見るのを恐れたからである。
 主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみを確かに見、追い立てる者たちの前での彼らの叫びを聞いた。わたしは彼らの痛みを確かに知っている。
 わたしが下って来たのは、エジプトの手から彼らを救い出し、その地から、広く良い地、乳と蜜の流れる地に、カナン人、ヒッタイト人、アモリ人、ぺリジ人、ヒビ人、エブス人のいる場所に、彼らを導き上るためである。
 今、見よ。イスラエルの子らの叫びはわたしに届いた。わたしはまた、エジプト人が彼らを虐げている有様を見た。
 今、行け。わたしは、あなたをファラオのもとに遣わす。わたしの民、イスラエルの子らをエジプトから導き出せ。」
 モーセは神に言った。「私は、いったい何者なのでしょう。ファラオのもとに行き、イスラエルの子らをエジプトから導き出さなければならないとは。」
 神は仰せられた。「わたしが、あなたとともにいる。これが、あなたのためのしるしである。このわたしがあなたを遣わすのだ。あなたがこの民をエジプトかた導き出すとき、あなたがたは、この山で神に仕えなければならない。」

2022年8月14日 会堂での礼拝を行ないます
「平和をつくる者」  山岸直生師

 マタイの福音書 5章9節(聖書新改訳2017版を使用します)

 平和をつくる者は幸いです。
   その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。

2022年8月7日 会堂での礼拝を行ないます
「夏季シリーズ① 教会とは何か?」  吉村恵理也師

 エペソ人への手紙 1章17節ー1章23節(聖書新改訳2017版を使用します)

 どうか、私たちの主イエス・キリストの神、栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださいますように。
 また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものか、
 また、神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力が、どれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。
 この大能の力を神はキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上でご自分の右の座に着かせて、
 すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世だけでなく、次に来る世においても、となえられるすべての名の上に置かれました。
 また、神はすべてのものをキリストの足の下に従わせ、キリストを、すべてのものの上に立つかしらとして教会に与えられました。
 教会はキリストのからだであり、すべてのものをすべてのもので満たす方が満ちておられるところです。

2022年7月31日 会堂での礼拝を行ないます
「奇跡信仰ではない復活信仰」  吉村恵理也師

 使徒の働き 3章11節ー3章16節(聖書新改訳2017版を使用します)

 この人がペテロとヨハネにつきまとっているうちに、非常に驚いた人々がみな、「ソロモンの回廊」と呼ばれる場所にいた彼らのところに、一斉に駆け寄って来た。
 これを見たペテロは、人々に向かって言った。「イスラエルの皆さん、どうしてこのことに驚いているのですか。どうして、私たちが自分の力や敬虔さによって彼を歩かせたかのように、私たちを見つめるのですか。
 アブラハム、イサク、ヤコブの神、すなわち私たちの父祖たちの神は、そのしもべイエスに栄光をお与えになりました。あなたがたはこの方を引渡し、ピラトが釈放すると決めた決めたのに、その面前でこの方を拒みました。
 あなたがたは、この聖なる正しい方を拒んで、人殺しの男を赦免するように要求し、
 いのちの君を殺したのです。しかし、神はこのイエスを死者の中からよみがえらせました。私たちはそのことの証人です。
 このイエスの名が、その名を信じる信仰のゆえに、あなたがたが今見て知っているこの人を強くしました。イエスによって与えられる信仰が、この人を皆さんの前で、このとおり完全なからだにしたのです。

2022年7月24日 会堂での礼拝を行ないます
「プレゼントの選び方」  吉村恵理也師

 使徒の働き 3章1節ー3章10節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ペテロとヨハネは、午後三時の祈りの時間に宮に上って行った。
 すると、生まれつき足の不自由な人が運ばれて来た。この人は、宮に入る人たちから施しを求めるために、毎日「美しの門」と呼ばれる宮の門に置いてもらっていた。
 彼は、ペテロとヨハネが宮に入ろうとするのを見て、施しを求めた。
 ペテロは、ヨハネとともにその人を見つめて、「私たちを見なさい」と言った。
 彼は何かもらえると期待して、二人に目を注いだ。
 すると、ペテロは言った。「金銀は私にはない。しかし、私にあるものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」
 そして彼の右手を取って立たせた。するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、
 躍り上がって立ち、歩き出した。そして、歩いたり飛び跳ねたりしながら、神を賛美しつつ二人と一緒に宮に入って行った。
 人々はみな、彼が歩きながら神を賛美しているのを見た。
 そしてそれが、宮の美しの門のところで施しを求めて座っていた人だと分かると、彼の身に起こったことに、ものも言えないほど驚いた。

2022年7月17日 会堂での礼拝を行ないます
「教会形成の過程」  吉村恵理也師

 使徒の働き 2章37節ー2章47節(聖書新改訳2017版を使用します)

 人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、私たちはどうしたらよいでしょうか。」と言った。
 そこで、ペテロは彼らに言った。「それぞれ罪を赦していただくために、悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。
 この約束は、あなたがたに、あなたがたの子どもたちに、そして遠くにいるすべての人々に、すなわち、私たちの神である主が召される人ならだれにでも、与えられているのです。」
 ペテロは、ほかにも多くのことばをもって証しをし、「この曲がった時代から救われなさい」と言って、彼らに勧めた。
 彼のことばを受け入れた人々はバプテスマを受けた。その日、三千人ほどが仲間に加えられた。
 彼らはいつも、使徒たちの教えを守り、交わりを持ち、パンを裂き、祈りをしていた。
 すべての人に恐れが生じ、使徒たちによって多くの不思議としるしが行われていた。
 信者となった人々はみな一つになって、一切の物を共有し、
 財産や所有物を売っては、それぞれの必要に応じて、皆に分配していた。
 そして、毎日、心を一つにして宮に集まり、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、
 神を賛美し、民全体から好意を持たれていた。主は毎日、救われる人々を加えて一つにしてくださった。

2022年7月10日 会堂での礼拝を行ないます
「多くの実を結ぶ枝」  山岸直生師

 ヨハネの福音書 15章1節ー15章8節(聖書新改訳2017版を使用します)

 わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫です。
 わたしの枝で実を結ばないものはすべて、父がそれを取り除き、実を結ぶものはすべて、もっと多く実を結ぶように、刈り込みをなさいます。
 あなたがたは、わたしがあなたがたに話したことばによって、すでにきよいのです。
 わたしにとどまりなさい。わたしもあなたがたの中にとどまります。枝がぶどうの木にとどまっていなければ、自分では実を結ぶことができないのと同じように、あなたがたもわたしにとどまっていなければ、実を結ぶことはできません。
 わたしはぶどうの木、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人にとどまっているなら、その人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないのです。
 わたしにとどまっていなければ、その人は枝のように投げ捨てられて枯れます。人々がそれを集めて火に投げ込むので、燃えてしまいます。
 あなたがたがわたしにとどまり、わたしのことばがあなたがたにとどまっているなら、何でも欲しいものを求めなさい。そうすれば、それはかなえられます。
 あなたがたが多くの実を結び、わたしの弟子となることによって、わたしの父は栄光をお受けになります。

2022年7月3日 会堂での礼拝を行ないます
「救いを確信する」  吉村恵理也師

 使徒の働き 2章25節ー2章36節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ダビデは、この方について次のように言っています。
  『私はいつも、主を前にしています。
  主が私の右におられるので、
  私は揺るがされることはありません。
  それゆえ、私の心は喜び、
  私の舌は喜びにあふれます。
  私の身も、望みの中に住まいます。
  あなたは、私のたましいをよみに捨て置かず、
  あなたにある敬虔な者に
  滅びをお見せにならないからです。
  あなたは私に、
  いのちの道を知らせてくださいます。
  あなたの御前で、
  私を喜びで満たしてくださいます。』
 兄弟たち。父祖ダビデについては、あなたがたに確信をもって言うことができます。彼は死んで葬られ、その墓は今日に至るまで私たちの間にあります。
 彼は預言者でしたから、自分の子孫の一人を自分の王座に就かせると、神が誓われたことを知っていました。
 それで、後のことを予見し、キリストの復活について、『彼はよみに捨て置かず、その体は朽ちて滅びることがない』と語ったのです。
 このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。
 ですから、神の右に上げられたイエスが、約束された聖霊を御父から受けて、今あなたがたが目にし、耳にしている聖霊を注いでくださったのです。
 ダビデが天に上ったのではありません。彼自身こう言っています。
  『主は、私の主に言われた。
  あなたは、わたしの右の座に着いていなさい。
  わたしがあなたの敵を
  あなたの足台とするまで。』
 ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともにキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

2022年6月26日 会堂での礼拝を行ないます
「聖書を信じる影響」  吉村恵理也師

 使徒の働き 2章14節ー2章24節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ペテロは十一人とともに立って、声を張り上げ、人々に語りかけた。「ユダヤの皆さん、ならびにエルサレムに住むすべての皆さん、あなたがたにこのことを知っていただきたい。私のことばに耳を傾けていただきたい。
 今は朝の九時ですから、この人たちは、あなたがたが思っているように酔っているのではありません。
 これは、預言者ヨエルによって語られたことです。
  『神は言われる。
  終わりの日に、わたしは
  すべての人にわたしの霊を注ぐ。
  あなたがたの息子や娘は預言し、
  青年は幻を見、老人は夢を見る。
  その日わたしは、
  わたしのしもべにも、はしためにも、
  わたしの霊を注ぐ。
  すると彼らは預言する。
  また、わたしは上は天に不思議を、
  下は地にしるしを現れされる。
  それは大いなる輝かしい日が来る前に、
  太陽は闇に、月は血に変わる。
  しかし、主の御名を呼び求める者は
  みな救われる。』
 イスラエルの皆さん、これらのことばを聞いてください。神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行い、それによって、あなたがたにこの方を証しされました。それは、あなたがた自身がご承知のことです。
 神が定めた計画と神の予知によって引き渡されたこのイエスを、あなたがたは律法を持たない人々の手によって十字架につけて殺したのです。
 しかし神は、イエスを死の苦しみから解き放って、よみがえらせました。この方が死につながれていることなど、あり得なかったからです。

2022年6月19日 会堂での礼拝を行ないます
「確かな意思疎通」  吉村恵理也師

 使徒の働き 2章1節ー2章13節(聖書新改訳2017版を使用します)

 五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。
 すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。
 また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。
 すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。
 さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々から来て住んでいたが、
 この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれ自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。
 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。
 それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話を聞くとは、いったいどうしたことか。
 私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、
 フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、
 ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが、私たちのことばで神の大きなみわざを語るのを聞くとは。」
 人々はみな驚き当惑して、「いったい、これはどうしたことか」と言い合った。
 だが、「彼らは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、嘲る者たちもいた。

2022年6月12日 会堂での礼拝を行ないます
「聖霊によって苦難を乗り越える」  山岸直生師

 ローマ人への手紙 5章1節ー5章5節(聖書新改訳2017版を使用します)

 こうして、私たちは信仰によって義と認められたので、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。
 このキリストによって私たちは、信仰によって、今立っているこの恵みに導き入れられました。そして、神の栄光にあずかる望みを喜んでいます。
 それだけでなく、苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生みだし、
 忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。
 この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。

2022年6月5日 会堂での礼拝を行ないます
「祈りの応答」  吉村恵理也師

 使徒の働き 1章12節ー1章26節(聖書新改訳2017版を使用します)

 そこで、使徒たちはオリーブという山からエルサレムに帰った。この山はエルサレムに近く、安息日に歩くことが許される道のりのところにあった。
 彼らは町に入ると、泊まっている屋上の部屋に上がった。この人たちは、ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子ヤコブと熱心党員シモンとヤコブの子ユダであった。
 彼らはみな、女たちとイエスの母マリア、およびイエスの兄弟たちとともに、いつも心を一つにして祈っていた。
 そのころ、百二十人ほどの人々が一つになって集まっていたが、ペテロがこれらの兄弟たちの中に立って、こう言った。
 「兄弟たち、イエスを捕らえた者たちを手引きしたユダについては、聖霊がダビデの口を通して前もって語った聖書のことばが、成就しなければなりませんでした。
 ユダは私たちの仲間として数えられていて、その務めを割り当てられていました。
 (このユダは、不義の報酬で地所を手に入れたが、真っ逆さまに落ちて、からだが真っ二つに裂け、はらわたがすべて飛び出してしまった。
 このことは、エルサレムの全住民に知れ渡り、その地所は彼らの国のことばでアケルダマ、すなわち『血の地所』と呼ばれるようになっていた。)
 詩篇にはこう書いてあります。
  『彼の宿営が荒れ果て、
  そこから住む者が絶えますように。』
 また、
  『彼の務めは、ほかの人が取るように。』
 ですから、主イエスが私たちと一緒に生活しておられた間、
 すなわち、ヨハネのバプテスマから始まって、私たちを離れて天に上げられた日までの間、いつも私たちと行動をともにした人たちの中から、だれか一人が、私たちとともにイエスの復活の証人とならなければなりません。」
 そこで、彼らは、バルサバと呼ばれ、別名をユストというヨセフと、マッティアのふたりを立てた。
 そしてこう祈った。「すべての人の心をご存じである主よ。この二人のうち、あなたがお選びになった一人をお示しください。
 ユダが自分の場所へ行くために離れてしまった、この奉仕の場、使徒職に就くためです。」
 そして、二人のためにくじを引くと、くじはマッティアに当たったので、彼が十一人の使徒たちの仲間に加えられた。

2022年5月29日 会堂での礼拝を行ないます
あなたはわたしを愛しますか」  山村諭師(日本同盟基督教団理事)

 ヨハネの福音書 21章15節ー21章19節(聖書新改訳2017版を使用します)

 彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たちが愛する以上に、わたしを愛していますか。」ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの子羊を飼いなさい。」
 イエスは再び彼に「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか。」と言われた。ペテロは答えた。「はい、主よ。私があなたを愛していることは、あなたがご存知です。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」
 イエスは三度目もペテロに、「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか。」と言われた。ペテロは、イエスが三度目も「あなたはわたしを愛していますか」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ、あなたはすべてをご存じです。あなたは、私があなたを愛していることを知っておられます。」イエスは彼に言われた。「私の羊を飼いなさい。
 まことに、まことに、あなたに言います。あなたは若いときには、自分で帯をして、自分の望むところを歩きました。しかし年をとると、あなたは両手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をして、望まないところに連れて行きます。」
 イエスは、ペテロがどのような死に方で神の栄光を現すかを示すために、こう言われたのである。こう話してから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」

2022年5月22日 会堂での礼拝を行ないます
「発言の重み」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 16章13節ー16章20節(聖書新改訳2017版を使用します)

さて、ピリポ・カイザリアの地方に行かれたとき、イエスは弟子たちに「人々は人の子をだれだと言っていますか」とお尋ねになった。
 彼らは言った。「バプテスマのヨハネだと言う人たちも、エリヤだと言う人たちもいます。またほかの人たちはエレミヤだとか、預言者の一人だとか言っています。」
 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」
 シモン・ペテロが答えた。「あなたは生ける神の子キリストです。」
 すると、イエスは彼に答えられた。「バルヨナ・シモン、あなたは幸いです。このことをあなたに明らかにしたのは血肉ではなく、天におられるわたしの父です。
 そこで、わたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。よみの門もそれに打ち勝つことはできません。
 わたしはあなたに天の御国の鍵を与えます。あなたが地上でつなぐことは天においてもつながれ、あなたが地上で解くことは天においても解かれます。」
 そのときイエスは弟子たちに、ご自分がキリストであることをだれにも言ってはならない、と命じられた。

2022年5月15日 会堂での礼拝を行ないます
「目標達成の秘訣」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 14章26節ー14章33節(聖書新改訳2017版を使用します)

 イエスが湖の上を歩いておられるのを見た弟子たちは「あれは幽霊だ」と言っておびえ、恐ろしさのあまり叫んだ。
 イエスはすぐに彼らに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
 するとペテロが答えて、「主よ。あなたでしたら、私に命じて、水の上を歩いてあなたのところに行かせてください」と言った。
 イエスは「来なさい」と言われた。そこでペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスの方に行った。
 ところが強風を見て怖くなり、沈みかけたので、「主よ。助けてください」と叫んだ。
 イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかんで言われた。「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」
 そして二人が舟に乗り込むと、風はやんだ。
 舟の中にいた弟子たちは「まことに、あなたは神の子です」と言って、イエスを礼拝した。

2022年5月8日 会堂での礼拝を行ないます
「幸いな歩み」  山岸直生師

 詩篇 1篇1節ー1篇6節(聖書新改訳2017版を使用します)

 幸いなことよ 
 悪しき者のはかりごとに歩まず
 罪人の道に立たず
 嘲る者の座に着かない人。
 主のおしえを喜びとし
 昼も夜も そのおしえを口ずさむ人。
 その人は
 流れのほとりに植えられた木。
 時が来ると実を結び
 その葉は枯れず
 そのなすことはすべて栄える。

 悪しき者はそうではない。
 まさしく 風が吹き飛ばす籾殻だ。
 それゆえ 悪しき者はさばきに
 罪人は正しい者の集いに 立ち得ない。
 まことに 正しい者の道は主が知っておられ
 悪しき者の道は滅び去る。

2022年5月1日 会堂での礼拝を行ないます
「訓戒というリハビリ」  吉村恵理也師

 ルカの福音書 5章27節ー5章32節(聖書新改訳2017版を使用します)

 その後、イエスは出て行き、収税所に座っているレビという取税人に目を留められた。そして「わたしについて来なさい」と言われた。
 するとレビは、すべてを捨てて立ち上がり、イエスに従った。
 それからレビは、自分の家でイエスのために盛大なもてなしをした。取税人たちやほかの人たちが大勢、ともに食卓に着いていた。
 すると、パリサイ人たちや彼らのうちの律法学者たちが、イエスの弟子たちに向かって小声で文句を言った。「なぜあなたがたは、取税人たちや罪人たちと一緒に食べたり飲んだりするのですか。」
 そこでイエスは彼らに答えられた。「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人です。
 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためです。」

2022年4月24日 会堂での礼拝を行ないます
「正しい権威に従う」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 28章18節ー28章20節(聖書新改訳2017版を使用します)

 イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても地においても、すべての権威が与えられています。
 ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、
 わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」

2022年4月17日 会堂での礼拝を行ないます
「はじめの挨拶」  吉村恵理也師

 マタイの福音書 28章5節ー28章9節(聖書新改訳2017版を使用します)

 御使いは女たちに言った。「あなたがたは、恐れることはありません。十字架につけられたイエスを捜しているのは分かっています。
 ここにはおられません。前から言っておられたとおり、よみがえられたのです。さあ、納められていた場所を見なさい。
 そして、急いで行って弟子たちに伝えなさい。『イエスは死人の中からよみがえられました。そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれます。そこでお会いできます』と。いいですか、私は確かにあなたがたに伝えました。」
 彼女たちは恐ろしくはあったが大いに喜んで、急いで墓から立ち去り、弟子たちに知らせようと走って行った。
 すると見よ、イエスが「おはよう」と言って彼女たちの前に現れた。彼女たちは近寄ってその足を抱き、イエスを拝した。

2022年4月10日 会堂での礼拝を行ないます
「イエスが愛したように」  山岸直生師

 ヨハネの福音書 13章21節ー13章35節(聖書新改訳2017版を使用します)

 イエスは、これらのことを話されたとき、心が騒いだ。そして証しされた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。あなたがたのうちの一人が、わたしを裏切ります。」
 弟子たちは、だれのことを言われたのか分からず当惑し、互いに顔を見合わせていた。
 弟子の一人がイエスの胸のところで横になっていた。イエスが愛しておられた弟子である。
 そこで、シモン・ペテロは彼に、だれのことを言われたのか尋ねるように合図した。
 その弟子はイエスの胸元に寄りかかったまま、イエスに言った。「主よ、それはだれのことですか。」
 イエスは答えられた。「わたしがパン切れを浸して与える者が、その人です。」それからイエスはパン切れを浸して取り、イスカリオテのシモンの子ユダに与えられた。
 ユダがパン切れを受け取ると、そのとき、サタンが彼に入った。すると、イエスは彼に言われた。「あなたがしようとしていることを、すぐしなさい。」
 席に着いていた者で、なぜイエスがユダにそう言われたのか、分かった者はだれもいなかった。
 ある者たちは、ユダが金入れを持っていたので、「祭りのために必要な物を買いなさい。」とか、貧しい人々に何か施しをするようにとか、イエスが言われたのだと思っていた。
 ユダはパン切れを受けると、すぐに出て行った。時は夜であった。
 ユダが出て行ったとき、イエスは言われた。「今、人の子は栄光を受け、神も人の子によって栄光をお受けになりました。
 神が、人の子によって栄光をお受けになったのなら、神も、ご自身で人の子に栄光を与えてくださいます。しかも、すぐに与えてくださいます。
 子どもたちよ、わたしはもう少しの間あなたがたとともにいます。あなたがたはわたしを捜すことになります。ユダヤ人たちに言ったように、今あなたがたにも言います。わたしが行くところに、あなたがたは来ることができません。
 わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
 互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるようになります。」

2022年4月3日 会堂での礼拝を行ないます
「受け入れによる解決」  吉村恵理也師

 ヨハネの福音書 13章14節ー13章20節(聖書新改訳2017版を使用します)

 主であり、師であるこのわたしが、あなたがたの足を洗ったのであれば、あなたがたもまた、互いに足を洗い合わなければなりません。
 わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、あなたがたに模範を示したのです。
 まことに、まことに、あなたがたに言います。しもべは主人にまさらず、遣わされた者は遣わした者にまさりません。
 これらのことが分かっているなら、そして、それを行うなら、あなたがたは幸いです。
 わたしは、あなたがたすべてについて言っているのではありません。わたしは、自分が選んだ者たちを知っています。けれども、聖書に『わたしのパンを食べている者が、わたしに向かって、かかとを上げます』と書いてあることは成就するのです。
 事が起こる前に、今からあなたがたに言っておきます。起こったときに、わたしが、『わたしはある』であることを、あなたがたが信じるためです・
 まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしが遣わす者を受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。そして、わたしを受け入れる者は、わたしを遣わされた方を受け入れるのです。」

2022年3月27日 会堂での礼拝を行ないます
「積極的な奉仕」  吉村恵理也師

 マルコの福音書 14章3節ー14章9節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて、イエスがベタニアで、ツァラアトに冒された人シモンの家におられたときのことである。食事をしておられると、ある女の人が、純粋で非常に高価なナルド油の入った小さな壺を持って来て、その壺を割り、イエスの頭に注いだ。
 すると、何人かの者が憤慨して互いに言った。「何のために、香油をこんなに無駄にしたのか。 
 この香油なら、三百デナリ以上に売れて、貧しい人たちに施しができたのに。」そして、彼女を厳しく責めた。
 すると、イエスは言われた。「彼女を、するままにさせておきなさい。なぜ困らせるのですか。わたしのために、良いことをしてくれたのです。
 貧しい人々は、いつもあなたがたと一緒にいます。あなたがたは望むとき、いつでも彼らに良いことをしてあげられます。しかし、わたしは、いつもあなたがたと一緒にいるわけではありません。
 彼女は、自分にできることをしたのです。埋葬に備えて、わたしのからだに、前もって香油を塗ってくれました。
 まことに、あなたがたに言います。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられるところでは、この人がしたことも、この人の記念として語られます。」

2022年3月20日 会堂での礼拝を行ないます
「向こう岸へ渡ろう」  高橋宣広牧師

 ルカの福音書 8章22節ー8章26節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ある日のことであった。イエスは弟子たちと一緒に舟に乗り、「湖の向こう岸へ渡ろう」と言われたので、弟子たちは舟を出した。
 舟で渡っている間に、イエスは眠り始められた。ところが突風が湖に吹きおろして来たので、彼らは水をかぶって危険になった。
 そこで弟子たちは近寄ってイエスを起こし、「先生、先生、私たちは死んでしまいます」と言った。イエスは起き上がり、風と荒波を叱りつけられた。すると、鎮まり、凪になった。
 イエスは彼らに対して、「あなたがたの信仰はどこにあるのですか。」と言われた。弟子たちは驚き恐れて互いに言った。「お命じになると、風や水までが従うとは、いったいこの方はどういう方なのだろうか。」
 こうして彼らは、舟で、ガリラヤの反対側にあるゲラサ人の地に着いた。

2022年3月13日 会堂での礼拝を行ないます
「クリスチャンは証人」  吉村恵理也師

 使徒の働き 1章4節ー1章11節(聖書新改訳2017版を使用します)

 使徒たちと一緒にいるとき、イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。
 ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです。」
 そこで使徒たちは、一緒に集まったとき、イエスに尋ねた。「主よ。イスラエルのために国を再興して下さるのは、この時なのですか。」
 イエスは彼らに言われた。「いつとか、どんな時とかいうことは、あなたがたの知るところではありません。それは、父がご自分の権威をもって定めておられることです。
 しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」
 こう言ってから、イエスは使徒たちが見ている間に上げられた。そして雲がイエスを包み、彼らの目には見えなくなった。
 イエスが上って行かれるとき、使徒たちは天を見つめていた。すると見よ、白い衣を着た二人の人が、彼らのそばに立っていた。
 そしてこう言った。「ガリラヤの人たち、どうして天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。」

2022年3月6日 会堂での礼拝を行ないます
「本当のふるさと」  高橋宣広牧師

 へブル人への手紙 11章8節ー11章16節(聖書新改訳2017版を使用します)

 信仰によって、アブラハムは相続財産として受け取るべき地に出て行くようにと召しを受けたときに、それに従い、どこに行くのかを知らずに出て行きました。
 信仰によって、彼は約束された地に他国人のようにして住み、同じ約束をともに受け継ぐイサクやヤコブと天幕生活をしました。
 堅い基礎の上に建てられた都を待ち望んでいたからです。その都の設計者、また建設者は神です。
 アブラハムは、すでにその年を過ぎた身であり、サラ自身も不妊の女であったのに、信仰によって、子をもうける力を得ました。彼が、約束してくださった方を真実な方と考えたからです。
 こういうわけで、一人の、しかも死んだも同然の人から、天の星のように、また海辺の数えきれない砂のように数多くの子孫が生まれたのです。
 これらの人たちはみな、信仰の人として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるか遠くにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。
 そのように言っている人たちは、自身の故郷を求めていることを明らかにしています。
 もし彼らが思っていたのが、出て来た故郷だったなら、帰る機会はあったでしょう。
 しかし実際には、彼らがあこがれていたのは、もっと良い故郷、すなわち天の故郷でした。ですから神は、彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。神が彼らのために都を用意されたのです。

2022年2月27日 会堂での礼拝を行ないます
「確かに復活されたイエス」  吉村恵理也師

 使徒の働き 1章1節ー1章3節(聖書新改訳2017版を使用します)

 テオフィロ様。私は前の書で、イエスが行い始め、また教え始められたすべてのことについて書き記しました。
 それは、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じた後、天に上げられた日までのことでした。
 イエスは苦しみを受けた後、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。四十日にわたって彼らに現れ、神の国のことを語られた。

2022年2月20日 会堂での礼拝を行ないます
「一粒の麦」  高橋宣広牧師

 ヨハネの福音書 12章20節ー12章26節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて、祭りで礼拝のために上って来た人々の中に、ギリシア人が何人かいた。
 この人たちは、ガリラヤのベツサイダ出身のピリポのところに来て、「お願いします。イエスにお目にかかりたいのです。」と頼んだ。
 ピリポは行ってアンデレに話し、アンデレとピリポは行って、イエスに話した。
 すると、イエスは彼らに答えられた。「人の子が栄光を受ける時が来ました。
 まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。
 自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世で自分のいのちを憎む者は、それを保って永遠のいのちに至ります。
 わたしに仕えるというのなら、その人はわたしについて来なさい。わたしがいるところに、わたしに仕える者もいることになります。わたしに仕えるなら、父はその人を重んじてくださいます。」

2022年2月13日 会堂での礼拝を行ないます
「同情に勝る真理」  吉村恵理也師

 ヨブ記 32章1節ー32章5節(聖書新改訳2017版を使用します)

 この三人はヨブに答えるのをやめた。ヨブが自分を正しいと思っていたからである。
 すると、ラム族のブズ人、バラクエルの子エリフが怒りを燃やした。彼は、ヨブが神よりも自分自身のほうを義としたので、ヨブに向かって怒りを燃やしたのである。
 彼はまた、その三人の友に向かって怒りを燃やした。彼らがヨブを不義に定めながら、言い返せなかったからである。
 エリフは、彼らが自分よりも年長だったので、ヨブに語りかける時を待っていた。
 エリフは三人の者の口に答えがないのを見て、怒りを燃やした。

2022年2月6日 会堂での礼拝を行ないます
「ろばの子に乗って」  高橋宣広牧師

 ヨハネの福音書 12章12節ー12章19節(聖書新改訳2017版を使用します)

 その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞いて、
 なつめ椰子の枝を持って迎えに出て行き、こう叫んだ。
 「ホサナ。
 祝福あれ、主の御名によって来られる方に。
 イスラエルの王に。」
 イエスはろばの子を見つけて、それに乗られた。次のように書かれているとおりである。
  「恐れるな、娘シオン。
  見よ、あなたの王が来られる。
  ろばの子に乗って。」
 これらのことは、初め弟子たちには分からなかった。しかし、イエスが栄光を受けられた後、これがイエスについて書かれていたことで、それを人々がイエスに行ったのだと、彼らは思い起こした。
 さて、イエスがラザロを墓から呼び出して、死人の中からよみがえらせたときにイエスと一緒にいた群衆は、そのことを証しし続けていた。
 群衆がイエスを出迎えたのは、イエスがこのしるしを行われたことを聞いたからである。
 それで、パリサイ人たちは互いに言った。「見てみなさい。何一つうまくいっていない。見なさい。世はこぞってあの人の後について行ってしまった。」

2022年1月30日 会堂での礼拝を行ないます
「違反の影響と信頼の影響」  吉村恵理也師

 ヨブ記 14章1節ー14章4節(聖書新改訳2017版を使用します)

 女から生まれた人間は、その齢が短く、
 心乱されることで満ちています。
 花のように咲き出てはしおれ、
 影のように逃げ去り、とどまることがありません。
 このような者に対してさえ
 あなたは目を見開き、
 この私をご自分とともに、
 さばきの座に連れて行かれるのですか。
 きよい物を汚れた物から取り出せたらよいのに。
 しかし、だれ一人できません。

2022年1月23日 会堂での礼拝を行ないます
「試練に向き合う」  吉村恵理也師

 ヨブ記 1章1節ー1章12節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ウツの地に、その名をヨブという人がいた。この人は誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっていた。
 彼に七人の息子と三人の娘が生まれた。
 彼は羊七千匹、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭、それに非常に多くのしもべを所有していた。この人は東の人々の中で一番の有力者であった。
 彼の息子たちは互いに行き来し、それぞれ自分の順番の日に、家で宴会を開き、人を遣わして彼らの三人の姉妹も招き、よく一緒に食べたり飲んだりしていた。
 宴会の日が一巡すると、ヨブは彼らを呼び寄せて聖別した。朝早く起きて、彼ら一人ひとりのために、それぞれの全焼のささげ物を献げたのである。ヨブは、「もしかすると、息子たちが罪に陥って、心の中で神を呪ったかもしれない」と思ったからである。ヨブはいつもこのようにしていた。
 ある日、神の子らがやって来て、主の前に立った。サタンもやって来て、彼らの中にいた。
 主はサタンに言われた。「おまえはどこから来たのか。」サタンは主に答えた。「地を行き巡り、そこを歩き回ってきました。」
 主はサタンに言われた。「おまえは、わたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上には一人もいない。」
 サタンは主に答えた。「ヨブは理由もなく神を恐れているのでしょうか。
 あなたが、彼の周り、彼の家の周り、そしてすべての財産の周りに、垣を巡らされたのではありませんか。あなたが彼の手のわざを祝福されたので、彼の家畜は地に増え広がっているのです。
 しかし、手を伸ばして、彼のすべての財産を打ってみてください。彼はきっと、面と向かってあなたを呪うに違いありません。」
 主はサタンに言われた。「では、彼の財産をすべておまえの手に任せる。ただし、彼自身には手を伸ばしてはならない。」そこで、サタンは主の前から出て行った。

2022年1月16日 会堂での礼拝を行ないます
「キリストのために」  高橋宣広牧師

 ヨハネの福音書 12章1節ー12章11節(聖書新改訳2017版を使用します)

 さて、イエスは過越の祭りの六日前にベタニアに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。
 人々はイエスのために、そこに夕食を用意した。マルタは給仕し、ラザロは、イエスとともに食卓に着いていた人たちの中にいた。
 一方マリアは、純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ取って、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。
 弟子の一人で、イエスを裏切ろうとしていたイスカリオテのユダが言った。
 「どうして、この香油を三百デナリで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」
 彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではなく、彼が盗人で、金入れを預かりながら、そこに入っているものを盗んでいたからであった。
 イエスは言われた。「そのままさせておきなさい。マリアは、わたしの葬りの日のために、それを取っておいたのです。
 貧しい人々は、いつもあなたがたと一緒にいますが、わたしはいつも一緒にいるわけではありません。」
 すると、大勢のユダヤ人の群衆が、そこにイエスがおられると知って、やって来た。イエスに会うためだけではなく、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロを見るためでもあった。
 祭司長たちはラザロも殺そうと相談した。
 彼のために多くのユダヤ人が去って行き、イエスを信じるようになったからである。

2022年1月9日 会堂での礼拝を行ないます
「ひとりの人が民の代わりに」  高橋宣広牧師

 ヨハネの福音書 11章45節ー11章57節(聖書新改訳2017版を使用します)

 マリアのところに来ていて、イエスがなさったことを見たユダヤ人の多くが、イエスを信じた。
 しかし、何人かはパリサイ人たちのところに行って、イエスがなさったことを伝えた。
 祭司長たちとパリサイ人たちは最高法院を招集して言った。「われわれは何をしているのか。あの者が多くのしるしを行っているというのに。
 あの者をこのまま放っておけば、すべての人があの者を信じるようになる。そうなると、ローマ人がやって来て、われわれの土地も国民も取り上げてしまうだろう。」
 しかし、彼らのうちの一人で、その年の大祭司であったカヤパが、彼らに言った。「あなたがたは何も分かっていない。
 一人の人が民に代わって死んで、国民全体が滅びないですむほうが、自分たちにとって得策だということを、考えてもいない。」
 このことは、彼が自分から言ったのではなかった。彼はその年の大祭司であったので、イエスが国民のために死のうとしておられること、
 また、ただ国民のためだけでなく、散らされている神の子らを一つに集めるためにも死のうとしておられることを、預言したのである。
 その日以来、彼らはイエスを殺そうと企んだ。
 そのために、イエスはもはやユダヤ人たちの間を公然と歩くことをせず、そこから荒野に近い地方に去って、エフライムという町に入り、弟子たちとともにそこに滞在された。
 さて、ユダヤ人の過越の祭りが近づいた。多くの人々が、身を清めるため、過越の祭りの前に地方からエフライムに上って来た。
 彼らはイエスを捜し、宮の中に立って互いに話していた。「どう思うか。あの方は祭りに来られないのだろうか。」
 祭司長たち、パリサイ人たちはイエスを捕えるために、イエスがどこにいるかを知っている者は報告するように、という命令を出していた。

2022年1月2日 会堂での礼拝を行ないます
「正月の『正』から始まる」  吉村恵理也師

 ローマ人への手紙 10章17節(聖書新改訳2017版を使用します)

 ですから、信仰は聞くことから始まります。聞くことは、キリストについてのことばを通して実現するのです。